全国二万五千人超のリュック・フェラーリファンのみなさま、こんばんは。
さすらいのコーナー「リュック・フェラーリの『ダンボール箱からひとつぼし』」、寒波襲来中にお届けします。
このコーナーは2013年にフランスで発見されたリュック・フェラーリの個人レコード・コレクション(「段ボール箱から救われたアーカイブス」”Les Archives Sauvées des Boîte en Carton Ondulé”)から1枚を紹介し、彼がどのような音楽を聴いていたかという観点から、彼の芸術の秘密について遠回しに考えつつ、美味しくお酒をレコードを味わっていただくための企画です。
これまで意外性を狙うあまり、電子音楽やクラッシック以外のアルバムをご紹介してきたので、今回はやや正統派のコレクションに戻りつつ、前回の(といっても去年の7月)の「フランク・ザッパ、リュック・フェラーリを呼び出す」 ともからめた感じで、そして、寒波を忘れてしまいそうな季節外れのコレクションをご紹介することにしましょう。
Michel Redolfi(ミシェル・ルドルフィ) の Immersion / Pacific Tubular Waves (1980)です。
シンクラヴィア を使用し(ここがザッパつながり)、はるか太平洋を想って制作された作品はなんと赤緑の3Dメガネつき。
メガネにはINAとGRMのロゴが表裏交互に入るという凝りっぷり。
Michel Redolfi はリュック・フェラーリとも縁の深いマルセイユのGMEMの設立者の一人でもあり、またフェラーリの設立した“La Muse en Circuit”(「回路の詩神」協会)で”WALK DOG”という作品を制作、発表しています。
このImmersion / Pacific Tubular Wavesはリュック・フェラーリの「Presque Rien / ほとんど何もない」や「HHétérozygote / 異型接合体 」を出しているINA - GRM (仏国立視聴覚研究所ー音楽研究グループ)とオーストリアのウィーンのレーベルEditions Megoの共同企画による< Recollection GRM > シリーズから再発されています。
Pacific Tubular Waves/Immersio [12 inch Analog]
- アーティスト: Michel Redolfi
- 出版社/メーカー: Recollection Grm
- 発売日: 2015/04/28
- メディア: LP Record
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【関連過去記事】
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