リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)

フランス現代音楽における重要な作曲家の一人である、リュック・フェラーリ(Luc Ferrari:1929~2005)に関する情報を主に日本語でお伝えします。プレスク・リヤン協会(Association Presque Rien)は彼の友人達によってパリで設立されました。現在もその精力的な活動の下で続々と彼の新しい作品や楽曲、映画、インスタレーションなどが上演されています。 なお、より詳しい情報は、associationpresquerien@gmail.comまでお問い合わせください

リュック・フェラーリの「ダンボールからひとつぼし」(第9回:Michel Redolfi の Immersion / Pacific Tubular Waves (1980))

 

全国二万五千人超のリュック・フェラーリファンのみなさま、こんばんは。

 

さすらいのコーナーリュック・フェラーリの『ダンボール箱からひとつぼし』」、寒波襲来中にお届けします。

 

このコーナーは2013年にフランスで発見されたリュック・フェラーリの個人レコード・コレクション(「段ボール箱から救われたアーカイブス」”Les Archives Sauvées des Boîte en Carton Ondulé”)から1枚を紹介し、彼がどのような音楽を聴いていたかという観点から、彼の芸術の秘密について遠回しに考えつつ、美味しくお酒をレコードを味わっていただくための企画です。

 

 

これまで意外性を狙うあまり、電子音楽やクラッシック以外のアルバムをご紹介してきたので、今回はやや正統派のコレクションに戻りつつ、前回の(といっても去年の7月)の「フランク・ザッパ、リュック・フェラーリを呼び出す」  ともからめた感じで、そして、寒波を忘れてしまいそうな季節外れのコレクションをご紹介することにしましょう。

 

 

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Michel Redolfi(ミシェル・ルドルフィ) の Immersion / Pacific Tubular Waves (1980)です。

 

シンクラヴィア を使用し(ここがザッパつながり)、はるか太平洋を想って制作された作品はなんと赤緑の3Dメガネつき。

メガネにはINAとGRMのロゴが表裏交互に入るという凝りっぷり。

 

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Michel Redolfi リュック・フェラーリとも縁の深いマルセイユのGMEMの設立者の一人でもあり、またフェラーリの設立した“La Muse en Circuit”(「回路の詩神」協会)で”WALK DOG”という作品を制作、発表しています。

 

 

 

このImmersion / Pacific Tubular Wavesリュック・フェラーリの「Presque Rien / ほとんど何もない」や「HHétérozygote / 異型接合体 」を出しているINA - GRM (仏国立視聴覚研究所ー音楽研究グループ)とオーストリアのウィーンのレーベルEditions Megoの共同企画による< Recollection GRM > シリーズから再発されています。

 

Pacific Tubular Waves/Immersio [12 inch Analog]

Pacific Tubular Waves/Immersio [12 inch Analog]

 

 

 

 

 

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