全国二万五千人超のリュック・フェラーリファンのみなさま、こんばんは。
約半年の充電期間をいただいておりました恒例企画「リュック・フェラーリの『ダンボール箱からひとつぼし』」のコーナーです。
このコーナーは一昨年フランスで発見されたリュック・フェラーリの個人レコード・コレクション(「段ボール箱から救われたアーカイブス」”Les Archives Sauvées des Boîte en Carton Ondulé”)から完全無作為に抽出された1枚を紹介し、リュック・フェラーリがどのような音楽を聴いていたかという観点から、彼の芸術の秘密について遠回しに考えつつ、美味しくお酒をレコードを聞いていただくための企画です。(この名称の元ネタはもちろん『サンデーソングブック』の名物コーナーである「棚からひとつかみ」のパクリにオマージュを捧げたタイトルです)
去り行く夏を惜しむ、本日のレコードはこちらになります。
1987年に仏で大ヒットを飛ばしたElli Medeirosの”A bailar Calypso”です。
ウルグアイ出身の彼女は14歳の時にフランスに移住しました。
Stincky Toyを経てエレクトロニカのバンド”Elli et Jacno”を結成。この頃からロメールら映画人と仕事をすることが増えたようです。
やがてラテンポップス系のソロのシンガーとして転身を図った彼女は86年の"Toi mon toit"と87年の”A bailar Calypso”で大ヒットを飛ばしてメジャー入りし、その後オリヴィエ・アサヤスやフィリップ・ガレルなどともコラボレーションを行っているようです。
裏面はこんな感じです。
リュック・フェラーリがどのような経緯でこのアルバムを手にしたかは不明ですが、「カリプソ」とくるとフェラーリ・ファンには「あ、ひょっとして」とピンとくるものがあるかもしれませんね。
それでは今日も動画を二つご紹介しておきましょう。
Elli Medeiros A bailar Calypso (+ historique) - vidéo dailymotion
こちらはINAに出演した際の映像のようです。
Elli Medeiros "A bailar Calypso" - Vidéo Ina.fr
それでは、また次回の「リュック・フェラーリの『段ボールからひとつぼし』」でお会いしましょう
【関連過去記事】
リュック・フェラーリの「棚からひとつぼし」 - リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)
リュック・フェラーリの「ダンボール箱からひとつぼし」(その2 François Beranger) - リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)
リュック・フェラーリの「ダンボール箱からひとつぼし」(その3 FERRARI ) - リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)
リュック・フェラーリの「ダンボール箱からひとつぼし」(その4 PACIFIC GAS AND ELECTRIC ) - リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)
リュック・フェラーリの「段ボールからひとつぼし」(その5 蘇韻蘭の妻証夫凶 ) - リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)
リュック・フェラーリの「ダンボール箱からひとつぼし」(その6 Larry Adler /à l'harmonica) - リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)
このプロジェクト『段ボール箱から救われたアーカイブス』”Les Archives Sauvées des Boîte en Carton Ondulé”はプレスク・リヤン協会により行われています。
プレスク・リヤン協会ではみなさまの暖かいご支援を心よりお待ちしております。
詳しくはこちらのリンクをご参照ください。
「プレスク・リヤン協会」(Association Presque Rien)案内 - リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)
「プレスク・リヤン協会への入会も更新も、とても簡単に!」 - リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)