読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)

フランス現代音楽における重要な作曲家の一人である、リュック・フェラーリ(Luc Ferrari:1929~2005)に関する情報を主に日本語でお伝えします。プレスク・リヤン協会(Association Presque Rien)は彼の友人達によってパリで設立されました。現在もその精力的な活動の下で続々と彼の新しい作品や楽曲、映画、インスタレーションなどが上演されています。 なお、より詳しい情報は、associationpresquerien@gmail.comまでお問い合わせください

Hétérozygote (異型接合体)のレコードがRecollection GRMから発売されます!

作品紹介 音盤 情報 書籍・音盤 Luc Ferrari

 

全国二万五千人超のリュック・フェラーリファンのみなさま、こんばんは。

 

INA - GRM (仏国立視聴覚研究所ー音楽研究グループ)とオーストリアのウィーンのレーベルEditions Megoの共同企画による< Recollection GRM > シリーズ。

タイトルからもわかるように、GRMによる稀少貴重な名盤音源を枚数限定でこつこつとヴァイナル・リイシュー(レコード化)していくシリーズです。

 

この度、シリーズ16作目として、リュック・フェラーリのHétérozygote (異型接合体: 1963–1964)が発売されることが発表されました。発売日は3月24日だそうです。

Hétérozygote / Petite symphonie... - Luc Ferrari - Recollection GRM

カップリングは<Petite symphonie intuitive pour un paysage de printemps >(春景色のための直感的小交響曲:1973–1974)です。

 

f:id:presquerien:20170113191401p:plain

 

 

 

このジャケットはサイトでもまだ表部分しか発表されていませんが、これまでとはまたちょっと違うリュック・フェラーリの写真が使われているはずですので、ぜひお楽しみに!

 

この<Recollection GRM>シリーズからは既に< Presque Rien >(ほとんど何もない)のシリーズ4作品が入った2枚組が発売されていますが、残念ながら、この <Presque Rien> は発売元では既に売り切れてしまっているようです。

Recollection GRMシリーズのサイトを見ると、リュック・フェラーリ作品に限らず、ほぼ売り切れ必至の様子なので、迷う事なく即購入された方がよいかもしれません。

 

 

Hétérozygoteのレコードは1969年にフィリップスから、非常に印象的なジャケットの<Prospective 21e Siècle>の一枚として発売されましたが、当時の技術的問題により、A面に19分40秒しか収録することができず、B面に残りの7分4秒が収録されてリリースされています。(今のデジタル時代からは曲を分割収録するなんてことは想像できませんが、当時は珍しいことでもなかったようです)

さて、このB面の残った時間に収録する曲を何にするかを任せられたリュック・フェラーリは、この<異型接合体>の分割収録にひっかけたのでしょうか、カップリングに J'ai Été Coupé(私、切られました)を選びました。

(それでいえばHétérozygote (異型接合体)なんていうタイトルの曲がAB面に分割されて「合わせて一曲」なんてことになっていること自体とってもよく出来た ーそしてフェラーリファンにとってはとても納得のいくー 話ですが、「異型接合体」を選んだのはさすがにリュック・フェラーリではなかったそうです)

 

この話からはどんな時にもちょっとした「目配せ」を忘れない、リュック・フェラーリならではの良質なセンスを感じる気がしますし、実はいろいろな「遊び」がリュック・フェラーリ作品のあちこちに散りばめられていて、そういったちょっと隠された「ツボ」なところを探してみつけるのも、リュック・フェラーリ作品の聴き方や演奏の醍醐味のひとつであるといえるかもしれません。

 

今回のカップリングとなる、< 春景色のための直感的小交響曲> はリュック・フェラーリによるカップリングではもちろんありませんが、タイトルからはちょうど早春のリリース時期にあわせたような感もありますね。ジャケットはまさに「草もえる」という感じです(確かに「もえて」います)

 

「異型接合体」はリュック・フェラーリがドイツのヘールシュピールに見出される大きな転機ともなり、またその後のリュック・フェラーリの音楽方向性のひとつを拓いたともいえる重要な作品ですが、そのあたりの話などはまた今度。

 

 

 

Heterozygote/Petite Symphonie [12 inch Analog]

Heterozygote/Petite Symphonie [12 inch Analog]

 

 

【レコード情報】

 

Face 1

Hétérozygote (異型接合体: 1963–1964) 26'19

Face 2

<Petite symphonie intuitive pour un paysage de printemps >(春景色のための直感的小交響曲:1973–1974) 25'09

 

 

Cut by Rashad Becker at Dubplates & Mastering, Berlin, October 2016

 

Layout : Stephen O'Marley 

Photos : Laszlo Ruszka (1963 -1980 ) © Ina

Translations: Valérie Vivancos

 

Coordination GRM : Daniel Teruggi & François Bonnet 

Executive Production : Peter Rehberg

 

Remerciements : Brunhild Ferrari

 

1964, 1974 INA-GRM

© Recollection GRM 2016

 Released in association with Editions Mego.

Courtesy of INA-GRM