２０２０年７月のリュック・フェラーリ関連イベント（含む関連情報） - リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』（簡易日本語版）

全国二万五千人超のリュック・フェラーリファンのみなさま、こんばんは。

プレスク・リヤン協会日本支局公式ブログでは毎月冒頭、その月開催されるリュック・フェラーリ最新情報を、フランスのAssociation Presque Rien(プレスク・リヤン協会)本部の公式ウェブサイトに掲載されている情報をもとにお届けしています。

新型コロナウイルスの影響下でヨーロッパのみならず、世界中であらゆるイベントがのきなみ延期や中止、また規模縮小という現状のため、２０２０年７月２日現在、公式ウェブサイトではリュック・フェラーリ関連イベントページは更新されていません。

現在進行中のプロジェクトなども今後の状況次第では変更がありえるとのことで、よいニュースが入ってくるのはまだ先のことになりそうです。

Association Presque Rien (プレスク・リヤン協会)はリュック・フェラーリ没後の２００６年６月３０日、夫人のブリュンヒルド・フェラーリによってパリで設立されました。以降一貫してリュック・フェラーリに関するあらゆる情報の収集と発信を行なっています。

昨年はリュック・フェラーリ生誕９０周年記念の年でしたが、今年は彼の作品の中でも知名度の高い《ほとんど何もない第一「海岸の夜明け」Presque rien No. 1 ‘Le Lever du jour au bord de la mer’ 》５０周年にあたります。

【先月のとりこぼし＆関連情報紹介（再掲含む）】

・昨年ロンドンのCafe OTOでのリュック・フェラーリ９０周年で演奏したXenia Pestova BennettさんのATONAL ELECTRONIC CHAMBER MUSIC FOR CATS（猫のための無調電子室内楽）がOTOのレーベル”TAKUROKU”シリーズから発売されています。Cafe OTOでは支援を募集しています。

Xenia Pestova Bennett – Atonal Electronic Chamber Music For Cats ← Cafe OTO

・同じく昨年Cafe OTOでのリュック・フェラーリ９０周年に参加したLangham Research Centreが設立したレーベルから、草創期のGRMのメンバーで、2017年にブリュッセルの大規模イベントKRAAK FESTIVAL

でブリュンヒルドさんとも共演したBeatriz Ferreyra（ベアトリズ・フェレイラ）さんの作品が発売されました。Persistence of Sound

・フェラーリ作品「トートロゴス３」などを演奏したフランスの即興音楽集団GOLのメンバーRavi Shardja さんがyoutubeチャンネルを開設している模様です。

Ravi Shardja - YouTube

・ブリュンヒルド・フェラーリさんとのライブレコード « Le Piano Englouti (Black Truffle Records ) » 、また書籍”Luc Ferrari Complete Works”（ECSTATIC PEACE LIBRARY）、”Luc Ferrari, Musiques dans les spasmes, Écrits (1951 – 2005)（les presses du réel）”にも序文を寄せてくださったジム・オルークさんの長編インタビューがTone Glowに掲載されています。

・上記の« Le Piano Englouti (Black Truffle Records ) »に関連して、 2014年にブリュンヒルド・フェラーリさんがソロコンサートを行なった神戸の旧グッゲンハイム邸が投げ銭ライブを随時配信しています。

・フランスのパンデミック下の生活制限は徐々に緩和されてきていますが、パリ近郊モントルイユにある独立系コンサートホールLes Instants Chavirésはまだ開館していません。

・４月２４日に、Deutschlandradio（ドイツラジオ文化放送）のチャンネルのひとつであるDeutschlandfunk Kultur（ドイチュラントラジオ・クルトゥーア）でPrix Presque Rien 2019 (プレスク・リヤン賞)の特集放送が行われています。

Klangkunst inspiriert von Luc Ferrari - Prix Presque Rien (Archiv)