リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)

フランス現代音楽における重要な作曲家の一人である、リュック・フェラーリ(Luc Ferrari:1929~2005)に関する情報を主に日本語でお伝えします。プレスク・リヤン協会(Association Presque Rien)は彼の友人達によってパリで設立されました。現在もその精力的な活動の下で続々と彼の新しい作品や楽曲、映画、インスタレーションなどが上演されています。 なお、より詳しい情報は、associationpresquerien@gmail.comまでお問い合わせください

2019年10月のリュック・フェラーリ関連イベント(日本)(10月11日追記あり)

 

全国二万五千人超のリュック・フェラーリファンのみなさま、こんばんは。

 

季節の変わり目を感じた途端、見事に体調を崩してしまいました。

みなさまもどうかご自愛ください。

 

 

プレスク・リヤン協会日本支局公式ブログでは、毎月冒頭にAssociation Presque Rien(プレスク・リヤン協会)本部(パリ)の公式ウェブサイト に掲載されている情報をもとに、その月、世界中で開催されているリュック・フェラーリに関連するイベントについてお届けしています。

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10月11日現在、公式サイトには10月のイベントとして、日本での2件のイベントが掲載されています。

 

(ここから追記)まず10月19日 (土)・20日(日)の二日間、大阪大学豊中キャンパス 豊中総合学館で開催される日本音楽学会第70回全国大会。

10月20日の13:25ー15:25まで、リュック・フェラーリ生誕90周年記念シンポジウム「フェラーリの創作活動の多面性―その検証と現在時への可能性―」が開催されます。

 

コーディネーターは椎名亮輔さん

今回、パネリストにはフェラーリの映像インスタレーション「思い出の循環」を始め、フェラーリの作品を紹介してくださっているクリストフ・シャルル(武蔵野美術大学教授)、フェラーリを日本に最初に招聘され、最近では第29回 芥川也寸志サントリー作曲賞にノミネートされるなどご活躍の鈴木治行(作曲家)、日本でのフェラーリ研究の第一人者である椎名亮輔(同志社女子大学教授・プレスク・リヤン協会日本支局長)の皆さんが予定されています。各氏30分の持ち時間での発表の後に3人でのトークという、とても濃厚なプログラムです。

(なお参加、聴講などに関する詳細などにつきましては以下のリンクをご参照ください)

 

www.musicology-japan.org

 

 

鈴木治行さんによる、こちらの記事もぜひ合わせてどうぞ↓

association-presquerien.hatenablog.com

 

武蔵野美術大学での「思い出の循環」についてはこちらを↓

association-presquerien.hatenablog.com

 

(追記終わり)

そして、10月29日(火)午後19:00(18:30開場)より、京都の同志社大学クローバーホールにおいてリュック・フェラーリ生誕90周年記念企画として開催される「特別講座:挑戦と継続~ヨーロッパの音楽教育が作り上げる力2」です。

 

5月に行われた《特別講座:挑戦と継続~ヨーロッパの音楽教育が作り上げる力2~》では、リュック・フェラーリ、ジェラール・パトリスによって撮られた貴重な映像作品「<大いなるリハーサル>シリーズ」4本を手掛かりに、ヨーロッパの音楽教育の底流に流れるものについて、貴重なお話をお伺いしました。

今回はその2回目として、講師に長門洋平さんと椎名亮輔さんをお迎えし、「<大いなるリハーサル>シリーズ」から「セシル・テイラー編」を参考上映します。もちろん日本語字幕付き。どのような興味深い話が伺えるのか、とても楽しみですね。

(今回の参考上映にあたりましても、正式な許諾を得ることにご尽力、ご協力いただきました関係諸氏諸機関の方に深く御礼申し上げます)

 

 

詳細についてはこちらのリンクからご覧ください。

 

www.d-live.info

 

5月のイベント、また「大いなるリハーサル」シリーズの解説はこちらからどうぞ!

 

 

association-presquerien.hatenablog.com

association-presquerien.hatenablog.com

【この機会、逃せない!】ついにフェラーリの映画「大いなるリハーサル」を見るチャンスが5月、京都で! - リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)

 

【先月の取りこぼし】

 

続いて、先月の月報でお届けできなかったリュック・フェラーリ周縁の動きをご紹介する「先月の取りこぼし」のコーナーです。

 

9月に気鋭のレーベルTransversales Disques からリュック・フェラーリの未公開音源を含むレコード”Photophonie ”が発売されました。

 

www.discogs.com

 

レーベルを率いるJonathan Fitoussiさんの調査によって、Brunhild Ferrari夫人がアーカイブから発掘した音源は、フェラーリ自身によるミックス作品で、これまでプレスク・リヤン協会の作品目録にすら入っていなかった作品も含まれています。

どの作品もいつまでも聴いていたくなるような独特な高揚感を感じる作品です。一枚何かちょっと手に入れたい、聴いてみたいと思った方には超おすすめのレコードです。

 

 

 

10月から年末まで、日本では毎月どこかでリュック・フェラーリに関する催しが開催される予定です

また、海外では11月になんとニューヨークで、あの2月のStereo Spasmsの遺伝子を引き継いだ、リュック・フェラーリ90周年イベントが準備されているとのことで、こちらも詳細が入り次第、情報をお届けしていきたいと思います。

 

 

 

Association Presque Rien(プレスク・リヤン協会)の公式ウェブサイト は世界中のリュック・フェラーリに関する価値ある情報を常時お届けしています。

メインは英語仏語ですが、一部は日本語に対応しています。

本部ウェブサイトの楽しみ方をまとめてみました。ぜひこの記事もご参照のうえ、お楽しみください。

 

【関連過去記事】

2019年9月のリュック・フェラーリ関連イベント(欧州) - リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)

 

2019年8月のリュック・フェラーリ関連イベント(欧州・日本・発売情報) - リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)

 

2019年7月のリュック・フェラーリ関連イベント(欧州) - リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)

 

2019年6月のリュック・フェラーリ関連イベント(欧州・日本) - リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)

 

2019年5月のリュック・フェラーリ関連イベント(日本、欧州) - リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)

 

2019年4月のリュック・フェラーリ関連イベント(欧州・ラジオ) - リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)

 

2019年3月のリュック・フェラーリ関連イベント(日本、欧州) - リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)

 

2019年2月のリュック・フェラーリ関連イベント(欧州) - リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)

 

2019年1月のリュック・フェラーリ関連イベント(欧州・アジア) - リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)