全国二万五千人超のリュック・フェラーリファンのみなさま、こんばんは。
2006年にパリで産声を上げたAssociation Presque Rien(プレスク・リヤン協会)は、6月30日に12歳になります。
というわけで、本日は誕生月企画!
昨年の大リニューアルで大幅に使いやすく、見やすくなったプレスク・リヤン協会本部ウェブサイトの魅力を徹底解説します!
毎月あたまの紹介では「プレスク・リヤン協会本部のウェブサイト」という形でリンクを張っていますが、今日はもう少し詳しく、リュック・フェラーリの粋がぎっしり詰まった、プレスク・リヤン協会本部のウェブサイトの魅力をご紹介していきたいと思います。
今回はおすすめ度付きで紹介しています。外国語を読むのが苦手な方は、★マークのコンテンツが超おすすめです!ぜひこの機会に、このブログと本部サイトを往復しながら楽しんでくださいね。
まずはトップページ。
緑豊かなリュック・フェラーリ邸の庭の写真が迎えてくれます。
ここで英語(左)かフランス語(右)かを選択。本記事では英語版をもとにご紹介。
言語を選択すると”Program ”に飛んでいきます。
フェラーリの横顔の写真(やっぱり絵になる♡)の下には、7つのコンテンツが用意されています。左上の言語選択の横の虫眼鏡は検索アイコンです。
★【1.program】
最初に入っていくのはコンテンツバーの左にある” Program ”です。
支局ブログとは違って、その月だけではなく、その時点で予定されている世界中のリュック・フェラーリ関連のイベントが紹介されていて、トップには日本語訳のPDFも格納されています。
〖おすすめ度〗日本語対応が嬉しい
★【2.recent releases】
”program”の左横のアイコンが " Recent releases "。
ここでは最近(約1年)発売されたCDや本、LPなどのリュック・フェラーリおよび関連のタイトルが並んでいて、発行元のWebsiteやPresskitなどのリンクが張られています。
そして作品タイトルのリンク先をクリックすると、作品の試聴やブックレットのダウンロードもできてしまうのです。
〖遊べる度〗最新作でも試聴できちゃうのが◎
【3.work】
そのひとつ横の"work"アイコンは
・ANALYSIS & THOUGHTS
・CATALOG
・DISCOGRAPHY
・SCORES & MANUSCRIPTS
・SCORE PUBLISHERS
の5段に分けて階層化されています。
★”Analyses & Thoughts”ではプログラム・ノートや批評などが読めます。
また波形マーク が付いているリンク先では、作品の試聴ができます。もう一歩作品を知りたい時にも、試聴するのにも使いやすいまとめとなっています。
〖ひまつぶせる度〗「あの曲」もがっつり聴けちゃう。
”Catalogue ”は1952年から2005年まで年ごとに並んだ作品詳細に加え、CDやスコアの発売元などもご紹介。作品リストのPDFもダウンロードできます。
〖こだわり度〗XXkipediaの作品リストも余裕で凌駕。
★”Discography ”では”in OHM : Early Gurus of Electronic Music / 1948 – 1980”から最近発売された”ATELIER DE LIBÉRATION DE LA MUSIQUE”までの計59作品が掲載されていて、赤字リンクをクリックすると、ここでも試聴を楽しんでいただけます。
(私も、「何かちょっこっと聴きたいな……」なんて迷った時にはいつもここを使っています)
〖出会える度〗「リュック・フェラーリは○○系で〜」なんて、もう言えない(←誰も言ってない)。
”scores & manuscripts ”は楽譜(一部)と自筆原稿(一部)のご紹介。マニアにはこたえられないページです。いくつかの楽譜については、フランスで特に電子系の楽譜出版で気合が入っているONAさんのページにもリンクが張られているので、比較することもできます。
〖マニアック度〗「自筆原稿」もしれっと掲載中。
”Score Publishers ”には楽譜の出版社の紹介とリンクが張られていて、こちらも使いやすい。
〖メモリーお助け度〗ダラダラ検索とはもうおさらば。
☆【4.biography】
次のアイコン、”Biography ”はプレスク・リヤン協会によるリュック・フェラーリの公式年譜です。この一部は「ほとんど何もない」を製作したジャクリーヌ・コー監督による同名本(日本語版「リュック・フェラーリとほとんど何もない」椎名亮輔:訳)によっても読めます。
〖読み込む度〗年譜だけなのに、なぜかリュックさんの「人となり」がしみじみと伝わってくる感じ。
【5.media】
その左隣の"media"も先ほどの”work”同様に
・Bibliography
・Interviews
・Films
の3つに階層化されています。
”Bibliography”では1959年から2017年までのリュック・フェラーリ関連書籍などが紹介されています。ここのリンクは赤字ではありませんが、< >マークをクリックすると記事や紹介を見ることができます。
〖インテリジェンス度〗研究者さんも垂涎必至のすぐれもの。
★"interviews "ではリュック・フェラーリ関連の9本のインタビューがアップロードされていて、自由に聴くことができます。
〖ヘールシュピール度〗音盤に収録されているものとは違って、生々しい彼や友人達との会話が、聴いているだけでもなんだか楽しい。
★"films "にアップされた映像は11作18本。一部作品はパートのみですが、それでも無料でこれだけのコンテンツにリーチできるのは公式サイトならでは!
〖ひとめぼれ度〗リュックさんの着こなしのおしゃれさに♡
★【6.presque rien Prize 2017】
その横、右から2つめが”presque rien Prize 2017”のアイコンです。
"2017 contest "をクリックすると、2017年度の入賞10作品がここで視聴できます。
また、プレスク・リヤン賞が開催されている年には、この場所に使用可能なアーカイブが公開されていますよ。
〖注目して欲しい度〗2017年のプレスク・リヤン賞はますます楽しい作品が増えています。
容赦ない審査を生き抜いた作品をぜひ聴いていただきたい!
階層二つ目の"Prize CD set"はCD-BOX ”prix Presque Rien prize”の紹介ページ。
ブックレットがダウンロードでき、またそれぞれの中からピックアップされた作品が、各年度3作品づつアップロードされて試聴できちゃうんです。
〖ぜんぶ聴かせちゃう度〗2011からの3回の9作品と、2017の10作品を聴くと、そこにあらわれるものは……期待絶大!わかる人には絶対わかる!
【7.contact】
最後の”contact”は2階層で、”Contact / Credits”と”Links”、それぞれに写真のクレジットや関連各所のリンク先が掲載されています。
〖なかよし度〗写真のクレジットにもぜひ注目していただきたい……。
ということで、本日は一日ではとても遊びきれないプレスク・リヤン協会本部サイトの、文字通り「豊富すぎる」コンテンツをご紹介しました。
余談ですが、それぞれのアイコンをクリックした時に出る写真がほんとに素敵。どの写真を見ても、あらためてリュック・フェラーリのエレガントな人柄を感じてしまいます。写真の詳細は7の”Contact / Credits”で確認出来ます。
支局ブログ読者の皆さんも、ぜひ一度覗きにきてくださいね!
最後にこの素敵なウェブサイトを日々こつこつと更新しておられるHaijun ParkさんとAlessandro Mercuriさん、そして日本語ニュースを製作してくださっているAi Watanabeさんに、心からの敬意と感謝を贈りたいと思います。
【関連リンク】
【関連過去記事】
プレスク・リヤン協会創設10年。 2016年6月30日。 - リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)
フランスで制作されたリュック・フェラーリのフライヤーデザイン - リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)
【告知】ついに出版!『リュック・フェラーリ センチメンタル・テールズ──あるいは自伝としての芸術』(予告) - リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)
【おまけ】(旧サイトより)
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