全国二万五千人超のリュック・フェラーリファンのみなさま、こんばんは。
今日はごく簡単にではありますが、昨日9月24日に京都田辺にあります同志社女子大学頌啓館ホールで開催された文芸学部音楽学科主催の公開講座「リュック・フェラーリと世界の電子音楽~プレスク・リヤン賞をめぐって~」の新鮮ルポが入りましたので、その模様についてお送りしていきます。
折り悪く台風が関西地方に接近していたことや、なんといっても平日ど真ん中のお昼どきということもあり、「学生の方のみしかいらっしゃらないのではないか?」との心配もあったものの、いざフタを開けてみると学生の方はさほどいらっしゃらず、学外からの音楽愛好家の方や、「一度コンサートを見て、聴いてみよう」という方など、計100人近いお客様がいらっしゃった様子。
プログラムに少し変更があり、最初に組まれていた鼎談が、「先入観なしに作品を楽しんでいただきたい」ということで終盤に移動し、開始時間は約10分押しの3時10分。
しかし、電車が一本遅れることは、この会場にとっては致命的だということです。
今回は会場全体に31台のスピーカーと演奏装置から構成されたアクースモニウムが設置されていました。
今回アクースモニウム演奏を担当されたのは檜垣智也さんです。
(現在、支局のツイッターのハッシュタグ#アクースモニウムって何?ではアクースモニウムについて少しづつ説明しています)
オープニングから終演まで、作品は檜垣さんの演奏の素晴らしさもあって、どれもがリュック・フェラーリのサウンド・アーカイブスから参照された作品でありながらもどれひとつとして似た印象を受ける作品がなく、会場ではそれぞれの個性が発揮され、解釈や引用に溢れた楽曲の数々に拍手が響きました。
終演後に電子音楽研究家として知られる川崎弘二さん、檜垣智也さん、そしてプレスク・リヤン賞2013の審査員をつとめた椎名亮輔さんによる鼎談が始まりました。
(写真左から、椎名亮輔さん、川崎弘二さん、檜垣智也さん)
鼎談ではまず今回のプレスク・リヤン賞の説明があり、選出された作品それぞれの特徴や音の使い方などについての話がありました。
また、アクースモニウムとリュック・フェラーリのちょっとした関わり、さらには
今回のこのプログラムにおいてリュック・フェラーリの曲から特に「Échantillon pour mime」と「Étude aux sons tendus」が使われた意味についての解説などもあったそうです。
最後にこのコンサートの素晴らしいまとめが川崎弘二さんからあり、30分少しの鼎談は終了しました。
今回のこの鼎談部分については近日中にまたまとめることができればと思います。ご期待ください。
そして関東方面にお住まいの方!お待たせしました!プレスク・リヤン賞2013コンサートがいよいよ来週、10月2日に東京の武蔵野美術大学で開催されます!
武蔵野美術大学では川崎弘二さん、三輪眞弘さんとともに本年NHKのEテレ(旧教育テレビ)で放送された「坂本龍一 スコラ音楽の学校~電子音楽編~」に出演された文芸批評家の小沼純一さんを迎えての鼎談が行われます。
詳しくはこちらをご覧ください。
【速報!】『プレスク・リヤン賞2013』コンサートが、東京でも開催! - リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)
また昨日から10月2日の武蔵野美術大学でのプレスク・リヤン賞コンサート、および10月17日にリュック・フェラーリ夫人であり、作曲家のブリュンヒルド・フェラーリさんの来日によるリュック・フェラーリ監督による「少女たちあるいはソシエテⅢ」出演作品の「スポンタネⅣ」の特別上映と解説についてのFacebookページが立ち上がっています。
http://on.fb.me/Y4xpfW (プレスク・リヤン賞2013)
http://on.fb.me/1yqiIV6 (リュック・フェラーリ特別上映&トーク)
こちらはこの度武蔵野美術大学の一連の企画を主催されるクリストフ・シャルルさんが作成くださいました。
立ち上げられたばかりなので、アカウントをお持ちの方はぜひともどんどん共有およびクリックしていただければと思います。
どうかよろしくお願いいたします。
ご来場いただきました皆様、またご協力いただきました関係各所のみなさまにこの場を借りて御礼申し上げます。
ありがとうございました。
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