リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)

フランス現代音楽における重要な作曲家の一人である、リュック・フェラーリ(Luc Ferrari:1929~2005)に関する情報を主に日本語でお伝えします。プレスク・リヤン協会(Association Presque Rien)は彼の友人達によってパリで設立されました。現在もその精力的な活動の下で続々と彼の新しい作品や楽曲、映画、インスタレーションなどが上演されています。 なお、より詳しい情報は、associationpresquerien@gmail.comまでお問い合わせください

2018年11月のリュック・フェラーリ関連イベント(日本)

 

 

全国二万五千人超のリュック・フェラーリファンのみなさま、こんばんは。

 

11月に入り、冬の訪れをますます近くに感じることが多くなりました。

11月1日はフランスのお盆で、たくさんの人がお墓参りや親族の集いに行くそうです。

芸術の秋、今月は奈良でリュック・フェラーリ、東京でプレスク・リヤン賞の挑戦者二人による意欲的なフェスティバルやコンサートが行われます。

 

 

なお、毎月冒頭のプレスク・リヤン協会日本支局公式ブログでは、Association Presque Rien(プレスク・リヤン協会)本部(パリ)の公式ウェブサイト に掲載されている情報をもとに、その月に世界中で開催されているリュック・フェラーリに関連するイベントについてお届けしています。

 

Association Presque Rien(プレスク・リヤン協会)の公式ウェブサイト はフランスからリュック・フェラーリに関する世界中の情報を常時更新しつつお届けしています。

メインは英語仏語ですが、一部は日本語に対応しています。

外国語がわからなくても楽しめる、本部ウェブサイトの楽しみ方 も合わせてご覧ください。 

 

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まず11月13日「ひかりのうま」(東京・大久保)にて、日本とドイツのプレスク・リヤン賞ファイナリスト2人によるコンサートが開催されます。当日は会場にてプレスク・リヤン賞の3枚組CD-BOX ”prix Presque Rien prize”も販売されるとのことですので、ぜひ会場を覗いてみてください。

 

「音の手紙」でプレスク・リヤン賞2013のファイナリストになり、ここ数年、フランスでもライブやインスタレーション作品が演奏されている委細昌嗣さんと、Passage vertical Paysageで同じく2015年のファイナリストに残ったヨハネス・S・ジスターマンス (Johannes S. Sistermanns)さんによるふたり会。プレスク・リヤン賞CDの自身に関するプロフィールを、わずか8行で済ませた軽やかな委細さんに対して、ほぼまるまる2ページを費やした、クセがすごいジスターマンさん。お二人のパフォーマンスがどんな反応を起こすのか、とっても面白そうですね。

なお今回のイベントはドイツ大使館も協賛だそうです。

 

日時:11/13(火)open18:30/start19:00

料金 :2,000円+1 drink

場所:169-0073 東京都新宿区百人町1-23-17-B1

   「ひかりのうま」

現在「予約無しで受け付け」とのことですが、詳細については、委細さんのブログより最新情報をご確認ください。

 

masashisai.hatenablog.com

 

 

 

続いて11月24と25の両日、奈良市の奈良町物語館(ならまちづくりセンター)で開催されるフェスティバル「奈良『新しい音』芸術祭2018」では、25日の14時からのコンサートで、リュック・フェラーリ「ほとんど何もない第4番『村への登坂』」が演奏されます。

 

日時:11月25日(日) 14:00〜15:00

料金:1500円

会場:奈良町物語館(奈良まちづくりセンター)

〒630-8333 奈良市中新屋町 2-1

TEL: 0742-26-3476

お問い合せ・予約:一般社団法人はなまる  メールアドレス<contact[at]hanamaru-nara.art>

【コンサート予約の際は、お名前・人数・連絡先(メール / 電話)・コンサート名をご記入ください。】

 

本年4月に大阪の「センバ・サウンド・フェスティバル」でもリュック・フェラーリをフィーチャーして下さった檜垣智也さんがアーティスティックディレクターをつとめられるこのフェスティバルは、関西を中心にアクースマティック・アートのコンサートやワークショップ等を企画・運営しているhirviさんを中心に今回「よそものの耳〜訪れるものたちと受け入れるものたち」というテーマで、「音楽家/アーティストが自らの生活圏を一時的に離れることで得たインスピレーションとその創作」にスポットをあてます。

 

また関連企画の鼎談「よそものとしてなにをしよう?〜観光/短期滞在による表現の(不)可能性」(11月25日(日) 11:00〜12:30)では、檜垣さん、”small stroll”でプレスク・リヤン賞2013のファイナリストで、リュック・フェラーリの短期滞在先を訪ねながら彼の作品を研究しておられる作曲家の佐藤亜矢子さん、アジア圏のサウンドスケープ事情に詳しい辻本香子さんが、「作曲家、サウンドアーティストが自らの生活圏を離れて、よそものとして訪れた地に観光/短期滞在して作品制作をすることの(不)可能性とはなにか?観光/短期滞在と音楽の関係、ポスト・サウンドスケープ/フィールドレコーディングの可能性、さらにアーティストの滞在を機に地域のポテンシャルが引き出されることを期待する地域アートの課題と展望について」お話されるとのことです。

 

詳細と最新情報については以下のリンクをご確認ください。

 

http://hirvi-acousma.tumblr.com/post/179099667443/奈良新しい音芸術祭-2018

hirvi-acousma.tumblr.com

 

【今月のおまけ】

 

リュック・フェラーリ作品をはじめ、現代音楽の楽譜出版を意欲的におこなっているフランスの楽譜出版社Maison ONA (メゾン・オナ)さんがYouTubeチャンネルを開設しておられます。

Maison ONA さんのOfficial Videoとして、リュック・フェラーリの「ほとんど何もない(Presque Rien no'1)」や「ドラゴンの頭と尻尾(Tête et queue du dragon) 」など、10本の動画が楽譜とともにアップされています。

Maison ONA - YouTube

 

 

【関連過去記事】

 

2018年10月のリュック・フェラーリ関連イベント(欧州) - リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)

 

2018年9月のリュック・フェラーリ関連イベント - リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)

 

2018年8月のリュック・フェラーリ関連イベント(欧州) - リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)

 

2018年7月のリュック・フェラーリ関連イベント(欧州) - リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)

 

 2018年6月のリュック・フェラーリ関連イベント(欧州) - リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)

 

2018年5月のリュック・フェラーリ関連イベント(欧州) - リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)

 

2018年4月のリュック・フェラーリ関連イベント(日本、欧州そしてアメリカ) - リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)

 

2018年3月のリュック・フェラーリ関連イベント(欧州) - リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)

 

2018年2月のリュック・フェラーリ関連イベント(欧州) - リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)

 

2018年1月のリュック・フェラーリ関連イベント(欧州)(1月20日、再追記あり) - リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)