全国二万五千人超のリュック・フェラーリファンのみなさま、こんばんは。
今日はフランスのユニットGOL(ゴル)とBrunhild Ferrariブリュンヒルド・フェラーリの共演によるリュック・フェラーリ作曲の” TAUTOLOGOS Ⅲ ”が発売されたというニュースをお伝えしていきます。
発売元となっているのは毎度おなじみのMetamkineですが、サイトでは5月27日現在、品切れになっているようです。
(なお、「このCDをどうしても手に入れたい!」という方はぜひ最後までお読み下さい)
GOLはRavi Shardja( Xavier Roux ),Jean-Marcel Busson,Frédéric Rebotier,Samon Takahashiによるユニットです。
最新作” TAUTOLOGOS Ⅲ ”を入れて、現在までに11作品をリリースしており、このブログでも以前ブリュンヒルド・フェラーリと共演した“Exercies D'improvisation"(ジャケットデザイン:Jacque Brissot)を紹介しました。
この” TAUTOLOGOS Ⅲ ”のオリジナル作品はリュック・フェラーリ1969年の作品で、「あるいは私と同語反復するのはいかがですか?」というお茶目な副題がついています。
当時発売のレコードはこんな感じ。
またCD化もされていますが、これらは今回の作品とはまったく違うものです。
このジャケットを見た方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
DiskUnionさんの説明では「ジム・オルークの熱いラブ・コールによってCD化されました」となっていますね。ありがとうございます!
diskunion: LUC FERRARI / リュック・フェラーリ / INTERRUPTEUR / TAUTOLOGOS 3
(一部が試聴できます)
Interrupteur/Tautologos 3 - Luc Ferrari | Songs, Reviews, Credits, Awards | AllMusic
今回の即興作品はこのオリジナルの” TAUTOLOGOS Ⅲ ”から一部をカットアップし、それぞれが厳密に決められたタイムテーブルに沿って即興演奏を重ね合わせていくというなかなか面白い作品になっています。
この曲に関してGOLのSamon Takahashi氏は「この曲の演奏に際して、強烈な緊張感の中で、静謐な部分をより鋭く磨き込むためには、いかに即興部分を構成するかということが問題になってくる」と言っていたということです。
原曲の音に寄り添い、離れ、また出会っていくという、動と静との一連の所作の構成やそれぞれの解釈に注意しながら聴いてみると、確かに氏の言わんとしていることが分かってくるような気がします。
オリジナルの作品を一度聴いておけば、そもそものリュック・フェラーリの原曲がいかに緻密に構成されているかということと、またGOLがどれだけこの作品に対して意欲的に挑戦していってるのかがとってもよくわかっていただけると思います。
(プレスク・リヤン協会日本支局開設準備室ではプレスク・リヤン協会日本支局年間会員に向け、このCDを優待価格で頒布させていただけることになる模様です。詳細に関しましては近日中に会員の方にお送りするニュースメールでお伝えします。お楽しみに!)
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