リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)

フランス現代音楽における重要な作曲家の一人である、リュック・フェラーリ(Luc Ferrari:1929~2005)に関する情報を主に日本語でお伝えします。プレスク・リヤン協会(Association Presque Rien)は彼の友人達によってパリで設立されました。現在もその精力的な活動の下で続々と彼の新しい作品や楽曲、映画、インスタレーションなどが上演されています。 なお、より詳しい情報は、associationpresquerien@gmail.comまでお問い合わせください

2023年2月のリュック・フェラーリ関連イベント(欧州)(10枚組CD-BOX再発)

全国2万5千人超のリュック・フェラーリファンのみなさま、こんばんは。

 

当プレスク・リヤン協会日本支局公式ブログでは毎月冒頭、その月開催されるリュック・フェラーリ最新ニュースをフランスのAssociation Presque Rien(プレスク・リヤン協会)本部の公式ウェブサイトの掲載情報を元に、日本語で紹介しています。

 

2月5日はリュック・フェラーリの生誕日。

生誕から94回目となる今年は、その誕生日を記念するかのように1月の終わりに素晴らしいアイテムが再発されました。

 

 

晩年になっても常に若々しく、好奇心と探究心に溢れていたといわれるリュック・フェラーリの仕事の中から、特に電子音響作品にスポットをあて、10枚組のCD-BOXとして没後の2009年にINA-GRMから発売されたのが<l’œuvre électronique>です。

CDとしては廃盤となり、ここ数年は特に現物としての入手が難しい状況が生まれていましたが、ついにこの度、粧いもうるわしく再発されました。

 

 

今回の英訳にはブリュンヒルドフェラーリ監修による大著<Luc Ferrari Complete Works >の翻訳も務めたCatherine Marcangeliが関わっています。

 

 

また、この機会にRecollection GRMからも  Music Promenade / Unheimlich Schön  のリプレスがかかったそうです。

入手できなかったものが、やはりモノとして手に入るようになるのはとても嬉しいことですね。

 

 

さて、そんな中、2023年2月5日現在、公式サイト上では2月のリュック・フェラーリ関連イベントはまだ報告されていません。しかし、いつものようにパリでは水面下で、いくつものプロジェクトが進行していることでしょう。

 

既報ですが、昨年発売された BRUNHILD FERRARI & CHRISTOPH HEEMANN のLP Stürmische Ruheについてはイギリスの音楽雑誌<The Wire  466 号>で取り上げられ、またドイツの音楽雑誌<Gonzo (circus) 172 号>でも取り上げられています。