リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)

フランス現代音楽における重要な作曲家の一人である、リュック・フェラーリ(Luc Ferrari:1929~2005)に関する情報を主に日本語でお伝えします。プレスク・リヤン協会(Association Presque Rien)は彼の友人達によってパリで設立されました。現在もその精力的な活動の下で続々と彼の新しい作品や楽曲、映画、インスタレーションなどが上演されています。 なお、より詳しい情報は、associationpresquerien@gmail.comまでお問い合わせください

2023年3月のリュック・フェラーリ関連イベント(欧州)

 

全国2万5千人超のリュック・フェラーリファンのみなさま、こんばんは。

 

「一月往ぬる二月逃げる三月去る」とはよくいったもので、あっと言う間に三月も一週間をすぎてしまいました。啓蟄も過ぎ、ますます春が近づいてくる感じがします。

 

さて、当プレスク・リヤン協会日本支局公式ブログでは毎月冒頭、その月開催されるリュック・フェラーリ最新ニュースをフランスのAssociation Presque Rien(プレスク・リヤン協会)本部の公式ウェブサイトの掲載情報を元に、日本語で紹介しています。

 

先月は本部サイトでのイベント報告がなく、リュック・フェラーリ10枚組のCD-BOXとして没後の2009年にINA-GRMから発売された10枚組CD-BOX<l’œuvre électronique>の再発についてお届けしました。

 

今月のイベントは1件、スイスのバーゼルAcadémie de musiqueで10人のミュージシャンによるEt tournent les sons dans la garrigueの演奏が13日に予定されています。

 

 

<今月の注目情報>

 

まず10年以上に渡り、現代音楽のバラエティに富んだ楽譜を美しい装丁で出版しているMaison ONA 。特にリュック・フェラーリの楽譜については現在他の出版社の追随を許さないレベルとなり、また近年楽譜の他にも遺稿< Luc Ferrari, Préface à... et réflexion sur…>や< Je me pose (aussi) des questions>といった本も英仏語の装丁で出版しています。

そのMaison ONAがひっそりと部数限定で発売しているのが<Introducing ‘Through the lens of’ Brunhild & Luc Ferrari>です。リュック・フェラーリブリュンヒルドフェラーリ夫妻が主に70年代に個人的に撮影したスナップ写真をテーマごとにまとめた上質な大判ポストカード集(第10弾まで発売中)です。

使い方も感じ方も人それぞれ、レトロ感あふれるスナップは、ペーパーウェイトのように眺めるだけでリラックスできそうです。今ならまだコンプも可能です。

 

maison-ona.com

 

 

そして、2019年のリュック・フェラーリ生誕90周年でブリュンヒルドフェラーリ夫人を初めとした世界中のアーティストから絶賛されたイラストレーターのYKOYKOさんによる「リュック・フェラーリシール」。先日その日本ではレアものだったイラスト改稿版を収録していただいた「ビックリブック4」が発売されました(初回特典付き)。

つながらなさそうで実は結構つながっているという、リュック・フェラーリの不思議なページは手に入れてからのお楽しみ。他の「ビックリブック」も再発されているので今はチャンスですね。

 

ykoyko.base.shop