リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)

フランス現代音楽における重要な作曲家の一人である、リュック・フェラーリ(Luc Ferrari:1929~2005)に関する情報を主に日本語でお伝えします。プレスク・リヤン協会(Association Presque Rien)は彼の友人達によってパリで設立されました。現在もその精力的な活動の下で続々と彼の新しい作品や楽曲、映画、インスタレーションなどが上演されています。 なお、より詳しい情報は、associationpresquerien@gmail.comまでお問い合わせください

2022年12月のリュック・フェラーリ関連イベント(欧州 )

全国2万5千人超のリュック・フェラーリファンのみなさま、こんばんは。

 

2022年も残すところひと月足らずとなりました。

さて、当プレスク・リヤン協会日本支局公式ブログでは毎月冒頭、その月開催されるリュック・フェラーリ最新ニュースをフランスのAssociation Presque Rien(プレスク・リヤン協会)本部の公式ウェブサイトの掲載情報を元に、日本語で紹介しています。

 

 

2022年12月5日現在のところ、公式サイト上での12月のリュック・フェラーリ関連イベントは報告されていません。欧州で秋口から続いていたイベントもやっと一息ついたようです。

 

絶賛発売中のBrunhild Ferrari とChristoph Heeman のアルバムStürmische Ruheについては今月、イギリスの音楽雑誌<The Wire  466 号>で取り上げられ、またドイツの音楽雑誌<Gonzo (circus) 172 号>でも取り上げられるなど、続々と嬉しい情報が入ってきています。

 

 

また、先月のドイツの出演イベントも、ベルリンで開催されたBlack Truffle Records の2日間にわたるフェスティバル< Black Truffle Fest >は出演者の豪華さもあって予想を大幅に上回ったため、急遽オールスタンディングとなるほどの盛り上がりぶりだったとのことです。

ケルンでジャズを中心として幅広く精力的なプログラムを上演しているコンサートloftでの単独コンサートでも満員の盛況だったということで、オーディエンスからも非常によい手応えがあるようです。

 

なお、10月に出演したミュンスターでのコンサートを含む、一連のドイツでのコンサートに関し、来年にドイツのラジオ局Kulturradio WDR 3で二人のインタビューが放送される予定もあるようです。

Puce Mary, Christoph Heemann, Fabio Orsi, Brunhilde Ferrari u.a.: Gräuschwelten-Festival in Münster | African Paper

 

設立40周年を迎えているリュック・フェラーリが創設した“La Muse en Circuit”(「回路の詩神」協会) も来年度に向け着実にイベントを企画している模様です。

 

海外から伝えられる情報を読む限りでは、フランス、ドイツのイベント開催状況は日本とまったく違うようですが、これだけヨーロッパからのすてきなニュースに接していると、戦争や新型コロナという複雑な状況下にあっても、日常的に芸術に接している層の厚さと熱量の反射があちらではむしろ、観客、企画側、そしてアーティストのお互いの信頼感をより強めているのではないかと思えます。