全国2万5千人のリュック・フェラーリファンのみなさま、こんばんは。
今日は先日パリ近郊アルフォールヴィルの“La Muse en Circuit”(「回路の詩神」協会 )でリュック・フェラーリが「プレスク・リヤン第二番」の録音の際に使用したとみられるテープレコーダーが発見されたという情報を写真入りでお届けします。
「え?これってなんの機械?」という方もいらっしゃるでしょうから、ウィキペディアの説明を張っておきますね。
「ほとんど何もない第二番(こうして夜は私の多重頭脳の中で続いて行く)Presque Rien no 2. "Ainsi continue la nuit dans ma tete multiple"」は1977年の作品で、CDの他にも、一昨年INA/GRMから発売されたレコードに収録されていました。
この”Stellavox sp-7”とみられるテープレコーダーはリュック・フェラーリが“La Muse en Circuit”(「回路の詩神」協会)を離れた後も倉庫で保管されていましたが、先日当時の蓄音機などと一緒に保管されているのが発見されたそうです。
写真を見る限り、中はとてもきれいな状態のようですが、実際に起動するかどうかは不明とのこと。
まだ発見されたばかりのために、この機材がどれほどの録音に使われたものかや、入っていたテープの内容については不明とのことですが、また新しい情報が入れば追記する予定です。
ちなみにStellavox sp-7のメーカーサイトはこちら。
リュック・フェラーリの作品における録音の明瞭さや効果を聴いてみると、彼の録音方法にはやっぱりすごい秘密や大変な技術があったのではないかと思ってしまうのですが、意外に録音に際して彼が使っていた道具に関して言えば、決して特別なものではなかったもののようです(でも当時のお値段ではやはりものすごくお高いお買い物だったようですが……)
【関連過去記事】
「フェラーリ地帯(ライン)」(第4回;La Muse en Circuit (回路の詩神協会) ) - リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)
La Muse en Circuit(回路の詩神協会)のディレクター交代式 - リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)
シンポジウム「リュック・フェラーリと現実的なものによる作曲」(CDMCパリ)のお知らせ - リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)
レコード発売のお知らせ - リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)