全国2万5千人のリュック・フェラーリファンのみなさま、こんにちは。
今日はリュック・フェラーリが1982年に設立した(現)国立音楽創作センター、La Muse en Circuit(回路の詩神協会)のディレクター交代式の写真と状況の報告をいただきましたので、その模様を簡単にお届けしたいと思います。
フランスには国立の音楽創作センターがいくつかあり、La Muse en Circuit(回路の詩神協会)はそのうちのひとつです。
この度、1999年から長らくディレクターとして活躍しておられたリュック・フェラーリの古くからの友人である作曲家David Jisse(ダビッド・ジス)氏が退任されることになり、Wilfried Wendling(ヴィルフリード・ヴェントリング)氏が新しいディレクターに選ばれました。
6月27日にパンテオンそばにあるÉcole Nationale Supérieure des Arts Décoratifsで交代式が行われました。
alamuse.com/uploads/Communique_nomination_directeur.pdf
交代式はLa Muse en Circuit(回路の詩神協会)のプレジデントであるGeneviève Gallot女史(Ecole nationale supérieure des Arts Décoratifs学長)の挨拶の後、Henry Fourès(アンリ・フーレス)氏がその美声を生かしたフランス中世そのままの形式の魅力溢れる送辞を朗読されました。
ダビッド・ジス氏はリュック・フェラーリとの出会いから始まる思い出話、打ち明け話を交えた挨拶を。
最後にヴィルフリード・ヴェントリング氏による簡素な就任挨拶があり、後は懇親会形式の立食パーティで、会場は緩やかな楽しいものになっていたそうです。
ヴェントリング氏は劇音楽畑の出身で、就任決定直後に即数十ページにわたる企画書案を提出するという、とても精力的な人物でいらっしゃるということです。今後ともますますの発展をお祈りいたします。
La Muse en Circuit(回路の詩神協会)の歴史的な経緯については近々お知らせできたらと思いますが、主に新しい芸術の融合の可能性を探ることを目的として、リュック・フェラーリによって1982年にパリのVanvesで設立された後、現在のAlfortvilleに移り2010年に国立音楽創作センターとなり、現在も活発な活動を行っています。特にリュック・フェラーリ関連イベントに関してはとても素晴らしい企画をたくさん行っておられます。
(下の写真は設立当時のロゴです)
特に10年前からはヘールシュピール(ラジオ・アート)に関する賞としてConcours Luc Ferrari(リュック・フェラーリ・コンクール)がダビッド・ジス氏によって設立され、日本からは檜垣智也氏がこの賞を獲得しておられます。
(なお、どちらもリュック・フェラーリに関わりのある賞なので誤解をしていらっしゃる方もおられると思いますが、La Muse en Circuit(回路の詩神協会)主催のConcours Luc Ferrari(リュック・フェラーリ・コンクール)と当Association Presque Rien(プレスク・リヤン協会)のPrix Presque Rien(プレスク・リヤン賞)とは全く別のものです)
以上、簡単でしたが、La Muse en Circuit(回路の詩神協会)のディレクター交代式の模様をお伝えしました。
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