全国2万5千人超のリュック・フェラーリファンのみなさま、こんにちは。
3月4日のエントリーでも少し触れましたが、来る3月23日、長野県茅野市でブリュンヒルド・フェラーリ女史の作品が上演されますので、今日はこのイベント「音風景の可能性」およびコンサートについてご紹介していきます。
このコンサートはイベント「音風景の可能性」の一環として行われます。
今回このコンサートのためにブリュンヒルド女史は新作を制作しました。
コンサート
【日時】
2014年3月23日(日)13:30(開場13:00)
【場所】
茅野市民館マルチホール ほか
【作曲】
Brunhild Ferrariブリュンヒルド・フェラーリ/委嘱新作
Pierre Mariétan ピエール・マリエタン/委嘱新作
今井慎太郎/委嘱新作(笙:中村華子 [伶楽舎])
【楽曲】
Luc Ferrariリュック・フェラーリ/「Presque Rienプレスク・リヤン」より
John Cage ジョン・ケージ/「Fontana Mixフォンタナ・ミックス」(茅野-ベルリン間 ライブ中継で上演)
本イベントの中心メンバーであります今井慎太郎さんよりお話をうかがいました。今井さんは「音風景の可能性」作曲ワークショップの講師を担当、またコンサートでは新作の委嘱を受けておられます。
◇「音風景の可能性」イベントの概要について◇
茅野市民館では過去5年間にわたり、地元の音風景を題材としたワークショップを、音環境デザイナーの庄野泰子氏が中心となり実施してきました。
今年度はその集大成として、ワークショップ参加者によってこれまでに集められた1000以上の録音音源を活用するという目的で、作曲ワークショップ、作品公募、コンサート、インスタレーション、パフォーマンス、そしてシンポジウムからなるイベントを開催することになりました。
◇ブリュンヒルド女史への新作オファーの経緯◇
本企画ディレクターの庄野氏より、コンサートのプログラムについてご相談を受けた際に、ブリュンヒルド・フェラーリへの新作委嘱と、リュック・フェラーリ作品の上演を提案いたしました。
ブリュンヒルドとは、彼女が2011年に来日した際にピアニスト井上郷子さんのコンサートでご一緒し、その詩的なミュジーク・コンクレートに感銘を受けていたので、ぜひ茅野の音源を使って作曲していただきたいと考えました。さっそく彼女にコンタクトを取ると、快く引き受けていただけました。
◇作品の印象◇
完成したブリュンヒルドの新作は、リュック・フェラーリやブリュンヒルドの音素材と茅野の音源とが結びつけられ、アマルガムのような想像上の空間を創出しています。
◇リュック・フェラーリ作品をプログラムに入れたわけ◇
サウンド・スケープと作曲について考えるとき、リュック・フェラーリの仕事は当然ながら最も重要な成果のひとつであり、ブリュンヒルドにも相談した結果、「プレスク・リヤン第1番」の上演を決定しました。
今井さんからのお話は以上です。
コンサート直前でお忙しいところ、貴重な談話をありがとうございました。
リュック・フェラーリとブリュンヒルド・フェラーリが、茅野の音風景とどのように融合し、どんな新しいフィールドを見せてくれるのか……楽しみですね!春の訪れを日毎に感じるこの季節に、ぜひ茅野へ出かけてみてはいかがでしょうか。
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【関連過去記事】
2014年3月のリュック・フェラーリ関連イベント(欧州&日本)