全国2万5千人のリュック・フェラーリファンの皆様、こんにちは。
このたびAssociation Presque rienでは、2013年2月8日(金曜)に杉並公会堂小ホールにて行われます
『中村麗プロジェクト ピアノ+エレクトロニクス+ビデオ』でLuc Ferrari作品が演奏されることをうけ、当企画を公認コンサートとして応援することになりました。
(なお、リュック・フェラーリ作品の上演をなさりたい方でプレスクリヤン協会の公認を受けたい方は、パリの本部にお問い合わせいただくか、または日本支局開設準備室associationpresquerien@gmail.comまでお気軽にお問い合わせください)
2013年最初の公認コンサートとなります。
皆様におかれましてはお忙しい折とは存じますが、ぜひ『中村麗プロジェクト』をご覧いただきたく、お知らせする次第です。
日程;2013年2月8日(金曜日)
時間;18:30開場、19:00開演
会場;杉並公会堂小ホール(杉並区上荻1丁目23−15、荻窪駅より徒歩7分、http://www.suginamikoukaidou.com/access.html)
料金;全自由席 3000円
チケット申し込み;チケットぴあウェブサイトで購入 電話:0570-02-9999(Pコード188-585)
(2月1日追記 チケット完売いたしました!ありがとうございました!)
(注)下記の会員様の優先席は完売いたしました。ありがとうございました。
(注1:今回、現在プレスクリヤン協会の会員の方は優先でよいお席を予約できるとのことですので、件名を『チケット』等としていただき、本文にお名前とご住所、会員番号、希望の枚数をご記入いただき、下記のメールアドレスにお知らせ下さい(なお、数に限りがございます、売り切れの際はどうかご容赦ください)
(注2:なお、プレスクリヤン協会会員の入会についてはhttp://www.lucferrari.orgで申し込みいただくか、または日本語窓口でも対応させていただけます。
associationpresquerien@gmail.com
まで、件名(タイトル)部分に「会員希望」とご記入いただき送付ください。折り返し入会方法の詳細をお送りいたします。皆様の参加、ご支援を心よりお待ち申し上げております。)
主催、お問い合わせ;日本現代音楽協会(03-3446-3506)http://www.jscm.net/?p=1786
<中村麗 略歴>
東京都生まれ。3歳の時にブラジル・サンパウロ州に転居、5歳よりピアノレッスンを始める。以後ロザリア・ガッチ、リーナ・ピーリス・デ・カンポス諸氏、日置寿美子氏に師事。
ヴィラ・ローボスジュニアコンクール(第1位)、マグダ・タリャフェーロ音楽院コンクール(第2位)などを受賞し、クラニッヒシュタイナー奨学金賞を獲得する。
1996年ドイツに移る。翌年フライブルグ州立音楽院に入学、ジェイムス・エヴリー教授に師事。ザールブルッケン市のザールランド州立音楽院(大学院)にて、現代音楽を専攻。菅原ラッヘンマン幸子氏に師事し、最優秀の成績を修めて2005年卒業。
2010年アンサンブル・モダンのNachwuchsforum賞。
2012年には再びクラニッヒシュタイナー奨学金賞を受賞。
卒業後、様々なプロジェクトをスタートさせる。
2003年にはアーティストであるピーター・ヴォーゲル(Peter Vogel)とのデュオを組み、即興コンサートを行う。
2010年以降はアンゲラ・ディール(メゾ・ソプラノ)とブラジルのクラシック音楽を広める企画でのコンサートツアーを毎年行っている。
「中村麗プロジェクト」(もしくは"Movement to sound, sound to Movement" )は2007年にスタート。カールスルーエ(ZKM), ブレーメン、ベルリン、フランクフルト、ケルンなどのドイツ国内だけではなく、イングランドやスウェーデンにも招待されており、またArts Council England, Deutsche Musikratなどからの助成金も受け、国際的な広がりを持ちつつある。
また、演奏はSWR, SR, Radio Bremen, WDR, Sverige Radio, などのラジオ局でも生放送されている。
現在ドイツ在住。
ホームページ www.reinakamura.de (ドイツ語、英語)
コンサートの詳しい内容につきましては、添付いたしましたチラシおよび主催者webサイトでご確認ください。
世界に開く窓~世界で活躍する日本人シリーズ vol.1
中村麗プロジェクト ピアノ+エレクトロニクス+ビデオ
海外へ行くと、各地を拠点に活躍している日本人演奏家にたくさん出会う。刺激的な環境の中、徐々に周りからの信頼を得ながら、積極的に活動を続ける彼らの多くは、日本でも何かしたいという考えを持っている。しかし残念ながら、個人ではなかなか実現できないというのが現状のようだ。ならば・・そういう演奏家を紹介する企画をたててみよう、と思ったのがこのシリーズを始めるきっかけとなった。取り上げる演奏家には、現音会員の作品とともに、とっておきの海外情報として、日本でまだ知られていない話題の作曲家を紹介してもらう。シリーズ第1弾はドイツ在住のピアニスト、中村麗。学生時代からケージ研究やプリペアドピアノの研究等で注目を集めはじめた中村は、2007年にエレクトロニクス、ライブビデオを使った作品(中村の為に書かれたアネスリー・ブラックの”4238 de Bullion”)と出会い、以来、音響のみならずビデオやライブビデオを伴った曲の演奏を数多くこなして来た。すでに多くの作曲家が彼女のために曲を書いており、今、最も旬な分野の旬な演奏家と言えるだろう。中村は、日本生まれではあるが、ブラジルで育ち、19歳から今に至るまでずっとドイツで研鑽を積んできた。その環境もあってか、今や7カ国語を自由に使いこなす才媛である。国際的感覚と、ちょっと不思議な天然キャラを武器に、身軽にスイスイと国境も言葉の壁も越えて、ボーダレスに活躍する中村麗に、とても期待している。
今回中村が紹介してくれる作曲家は、イダ・ルンデーン(スウェーデン)とヨハネス・クライドラー(ドイツ)。二人ともマティアス・シュパリンガーの弟子である。ルンデーンは,
リアルタイム・エレクトロニクスやキーボード奏者としても活躍している。この演奏会を機に初来日予定。クライドラーも若手ながらすでに様々な受賞歴があり(2012年はダルムシュタット国際現代音楽夏期講習会ではクラーニッヒシュタイナー賞を受賞)、今ヨーロッパで最も注目されている作曲家の一人である。中村、ルンデーン、クライドラーはフライブルグ州立音楽院でともに学生時代を過ごした。10年経って再会、互いに成長した3人が、また新たな形でコラボレーションをするということである。そして日本でも人気の高いリュック・フェラーリの”Und so Weiter”。中村は近々この曲をプレスクリヤン協会の推薦を得て録音することになっている(レーベル:Testklang 協力:La Muse en Circuit、Association Presque Rien)。名曲ながら、ピアニストが打楽器も同時に演奏するという大変さもあって、日本での演奏頻度は決して高くない。この機会をどうかお聴きのがしなく!!
現音の作曲家としては伊藤高明、徳永崇(新作)、渡辺俊哉(新作)の3名に作品提供を依頼した。徳永と渡辺にとっては初のエレクトロニクス作品であり、非常に興味深い。徳永は演奏者の身体性を意識したアクロバティックな作品、渡辺は電子音とピアノの生音との響きが会場を行き交うという作品、また伊藤はピアニストが楽譜の断片を好きなように組み立てて演奏するという、いわば「音楽版レゴ」のような作品。これらの3作品も、いずれ中村によって、海を越えてどこかで演奏されるであろうことも、この企画の狙いの1つである。どの作品もお楽しみに!!
日本現代音楽協会 国際部 福井とも子
関連企画:レクチャー
2013年2月9日(土)18:30きゅりあん(大井町駅前)4階第2特別講習室
講師:中村麗、イダ・ルンデーン
料金:500円(先着20名様限定予約制)
▼お申し込み:日本現代音楽協会 メール gendai2013@jscm.net 電話 03-3446-3506