私がLuc Ferrari作品をはじめて聴いたのは、確か大学3〜4年のときだったような気がする。「Acousmatrix 3」というCDを心斎橋のCD屋さんで入手したのがきっかけだった。大阪芸大の音楽工学コースに在籍していたので、授業中にいろいろな電子音楽やミュージック・コンクレート作品を聴かせてもらっていたはずであるが、授業中寝ていたのか、聴かせてもらえなかったのか解らないが、とにかくLuc Ferrariの名前だけは知っていたが作品の知識は全く無かった。とにかく、当時勝手に解釈していた電子音楽やコンクレート作品だと思って購入したのを覚えている。いざ聴いてみると、、「なんじゃこりゃ?」だった。いきなりフクロウみたいな笛がホーホーホーっと鳴いていて、そしてフランス語の声が入る(当然何言ってるのかさっぱりわからない)、そしてカチャカチャリズムで盛り上がっていく。それが25分強続く。そして次の曲は何かというと、ジャジャジャジャーン!とベートーベンの運命、「あれ?なんじゃこりゃ?」と思っていると、火の鳥が、、、、その時、僕はすぐさまストップボタンを押してしまった。「うあ、しまった、、買うんじゃなかった。。やっぱり、ピンクフロイドの海賊版にしておけば良かった、、」と、、、で、しばらくはこのCDを再生することはなくCD棚でしばらく眠っていた。そして月日は過ぎていった。
そんな感じで、なんて生意気で且つLuc様には大変失礼きわまりないストーリーです。。全国のLucFerrariファンの皆様、申し訳ございません。(石上和也)