全国二万五千人超のリュック・フェラーリファンのみなさま、こんばんは。
ブリュンヒルド・フェラーリさんによる本"Luc Ferrari : Musiques dans les spasmes "やGRMとMegoによるレコード”Hétérozygote ”、さらにはSub Rosaからのレコード”Tinguely ”など、2017年の春はリュック・フェラーリファンにとっては驚きと喜びが満ちあふれた春になってきていますが、いよいよprix Presque Rien(プレスク・リヤン賞)のCD-BOX(しかも日本語対応!)が国内で発売されることになりました!
”prix Presque Rien(プレスク・リヤン賞 )”とは、リュック・フェラーリのサウンド・アーカイブスを使って創作された作品によって競われる国際コンクールで、2017年度の本年は4回目が開催されています。
このCD-BOX ”prix Presque Rien prize”、海外のレコードショップサイトでは既に発売が開始されていたのですが、いよいよ日本でも販売されます!
(実店舗さんなどでもみかけられましたらぜひお知らせください!)
「海外からものを購入するのはまだちょっと……」なんて思っちゃう方にはこれは本当にありがたいですよね。
では早速中身を見ていきましょう。
まずコフレ。2013年、2015年のポスターに使われた素材をモチーフにしたコフレはすっきりとした黒に黄色の文字が印象的です。「PPRP001」というレーベルにも可能性を感じますね。
ブックレット。64ページにわたる豪華ブックレットには作曲家自身による作品とプロフィールの紹介がぎっしり詰まっています。日本語、英語、フランス語でそれぞれ翻訳されていて、世界中の方に向けたものとなっています。
続いてCD。これはそれぞれ年度ごとに3つのボックスにわけられていて、2011年からは4作品、2013年からは7作品、そして2015年からは8作品の音楽作品が収録されています。また今回音源に関しては最適なマスタリングが施されています。
最後に収録作品と作曲家をそれぞれ紹介しておきましょう。
2011
John Palmer / ジョン・パーマー:Mémoire
Elsa Justel / エルザ・ジュステル:Casi Nada
Daniel Blinkhornダニエル・ブリンクホーン:Le son de la lumière
DinaBird & Jean-Philippe Renoult ダイナバード&ジャン=フィリップ・ルノー:No clouds at all
2013
Bryan Jacobs / ブライアン・ジェイコブ:Le La en Le
James Andean / ジェイムス・アンディーン:Déchirure
Ayako Sato / 佐藤亜矢子:small stroll
Masashi Isai / 委細昌嗣:Air FRC rule
Andrea Belfi / アンドレア・ベルフィ:COL
Donia Jourabchi / ドニア・ジュラブチ:Fragments And Alterations
Takuma Kuragaki / 倉垣卓麿:Sounds for creating...
2015
Hideki Umezawa / 梅沢英樹:Le Néant
Lisandro Barbato / リサンドロ・バルバト:To bee or not to bee
Johannes S. Sistermanns / ヨハン・S・ジスターマンス:Passage_vertical_Passage
Manfredi Clemente / マンフレディ・クレメンテ:La Boucle
Manuella Blackburn / マヌエラ・ブラックバーン:Presque mon son
Laurence Bouckaert / ローレンス・ブッカールト:Mémoire de femmes, paysage
Dimitris(Dimitrios) Maronidis / ディミトリス・マロニディス:Transient Beauty (氏名についてはジャケットとブックレットで違いがありますが、これは改名によるものです)
Yingzi Li / 李英姿:Searching
今回は作曲作品のみの収録となっていますが、プレスク・リヤン賞は作曲作品に限られた賞ということでは決してないので、これからが楽しみです。
それぞれのアーティストとリュック・フェラーリの絡みの緊迫感と面白みが存分に味わえるこのCD、ぜひともご購入をよろしくお願い致します。