リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)

フランス現代音楽における重要な作曲家の一人である、リュック・フェラーリ(Luc Ferrari:1929~2005)に関する情報を主に日本語でお伝えします。プレスク・リヤン協会(Association Presque Rien)は彼の友人達によってパリで設立されました。現在もその精力的な活動の下で続々と彼の新しい作品や楽曲、映画、インスタレーションなどが上演されています。 なお、より詳しい情報は、associationpresquerien@gmail.comまでお問い合わせください

2021年6月のリュック・フェラーリ関連イベント(欧州)(6月12日イベント等追記あり)

全国2万5千人超のリュック・フェラーリファンのみなさま、こんばんは。

 

早すぎる梅雨入り宣言に影響されているのか、お出かけしなくてはならない時も、控える時にしても、心身のリズムがぴたりと合ってくれないことが増えました。

 

さて、プレスク・リヤン協会日本支局公式ブログでは毎月冒頭、その月開催されるリュック・フェラーリ最新情報を、フランスのAssociation Presque Rien(プレスク・リヤン協会)本部の公式ウェブサイト に掲載されている情報をもとにお届けしています。

 

2021年6月11日現在、公式サイトでの今月のリュック・フェラーリイベントは1件。

クロアチアザグレブザグレブダンスセンターにおいて18日の18時より、Tête et queue du dragon(1959-1960)が演奏されます。

詳細は公式ウェブサイト をご覧ください。

 

また、以下関連トピックを簡単にご紹介していきます。

 

 

・2019年に世界各地で開催された、リュック・フェラーリ生誕90周年イベントに素敵なリュック・フェラーリのイラストを描きおろしてくださったイラストレーターのタカハシユキオさんが、新しいバージョンのイラストを作成してくださいました。

 

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深い青を基調に、赤いコートと黄色の名前がとても映えています。タグもとてもおしゃれで品のある仕上げになっています。

「かっこいい!」「すごい!」「欲しい!」と思った方はぜひ「いいね!」をよろしくお願いします(背景はリュック・フェラーリが着用していたジャケットとLuc Ferrari Complete Works

 

 

フランスでは外出制限が緩和され、カフェやレストラン、またコンサートなどのイベントも徐々にオープン・再構築されつつあるそうです。

そのような中で……

 

・晩年のリュック・フェラーリと刺激と制作を共有したeRikmがモントルイユのLes Instants Chavirésでコンサートを行います。

www.instantschavires.com

 

 

・また昨年急逝したDavid Jisse(ダヴィッド・ジス)氏(プレスク・リヤン協会会長・“La Muse en Circuit”(「回路の詩神」協会)前ディレクター)の最後のプロジェクトのひとつが関係者の協力によりついに完成し、6月11、12日にパリ郊外のVitry-le Françoisでコンサートが開催されます。

 

LA PLUS PRÉCIEUSE DES MARCHANDISES - Bords 2 Scènes

www.bords2scenes.fr

 

 

リュック・フェラーリを初めとして意欲的かつユニークな楽譜出版を行なっているMaison ONA のウェブサイトがリニューアルしました。

例えばL'ESCALIER DES AVEUGLES(スペシャル・エディション版)には詳細な録音場所が記されたサウンドマップ・ポスターがついていたり、また一部のサービスには手書き原稿の閲覧サービスがついたり、またグッズ販売もあるなど、遊び心もふんだんに盛り込まれてより見やすく、楽しい方向にしっかり進化しています。

 

www.maison-ona.com

 

・プレスク・リヤン賞2019で審査委員長をペアで勤めた映画監督Silvia Maglioni et Graeme Thomsonの作品<Common Birds>が14日にパリ5区のCinéma Studio des Ursulinesで上映されます。

 

 

 

【先月の取りこぼし】

 

続いて先月の月報ではお届け出来なかった&小ネタを紹介するリュック・フェラーリ周縁の動きをご紹介する「先月の取りこぼし」のコーナです。

先月の取りこぼしは一件。

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5月15日、ポーランドのルブリンにおいて開催された Festival of Traditional and Avantgarde Music CODESにおいて、Małgorzata WalentynowiczさんによるCollection de petites pièces ou 36 Enfilades pour piano et magnétophone(小品コレクション、あるいは36の続き、ピアノとレコーダーのための)が演奏されました。

ポーランドではラジオや雑誌などでリュック・フェラーリブリュンヒルドフェラーリについての作品やインタビューが紹介されるなど、ここ数年より注目が高まっている様子です。

 

 

 

【関連過去記事】

 

2021年5月のリュック・フェラーリ関連イベント(欧州&動画) - リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)

 

2021年4月のリュック・フェラーリ関連イベント(欧州) - リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)

 

2021年3月のリュック・フェラーリ関連イベント - リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)

 

2021年2月のリュック・フェラーリ関連イベント(日本) - リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)

 

2021年1月のリュック・フェラーリ関連イベント(日本)(1/25追記:大阪でのコンサートの延期について) - リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)