リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)

フランス現代音楽における重要な作曲家の一人である、リュック・フェラーリ(Luc Ferrari:1929~2005)に関する情報を主に日本語でお伝えします。プレスク・リヤン協会(Association Presque Rien)は彼の友人達によってパリで設立されました。現在もその精力的な活動の下で続々と彼の新しい作品や楽曲、映画、インスタレーションなどが上演されています。 なお、より詳しい情報は、associationpresquerien@gmail.comまでお問い合わせください

2019年3月のリュック・フェラーリ関連イベント(日本、欧州)

 

全国二万五千人超のリュック・フェラーリファンのみなさま、こんばんは。

 

暖冬のせいか、3月は平年よりさらに暖かくなりそうです。道草ついでに梅の花を見るのが楽しい季節です。

 

 

支局ツイッター でも既にお届けしていますが、生誕90周年となる本年、サーストン・ムーアとエヴァプリンツが主導する、Ecstatic Peace Libraryより先日、リュック・フェラーリファン待望の本<Luc Ferrari COMPLETE WORKS>が出版されました!

 

 

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この本<Luc Ferrari COMPLETE WORKS>(英語)はフランス語版<Luc Ferrari Musiques dans les spasmes, Écrits (1951 – 2005) >(les presses du réel, 2017)(仏語)をベースにしつつ、新資料や写真などをふんだんに盛り込んだ、全くといっていいほど新しい書籍になっています。

この本の詳細に関しては、また今月中にお知らせしたいと思います。

(現在アマゾンで購入もできます)

Luc Ferrari Complete Works

 

連日沸きに沸いたCAFE OTO, CLOSE-UP CINEMA(ロンドン)のフェスティバル”SOUND ESPASMS FESTIVAL”は大好評のうちに幕を降ろしました。最終日直前の”トートロゴスⅢ”では、ブリュンヒルドフェラーリ夫人もピアノで特別出演するなど、連日ちょっとした「お楽しみ」があったそうです。

こちらもきちんとレポートが届き次第、順次お伝えしていきたいと思います。

 

 

また、ついに開催が決まったプレスク・リヤン(prix Presque Rien)賞2019、募集要項が告知されていますが、要項に関して随時変更がある模様です。プレスク・リヤン協会本部からの情報では「3月1週目にほぼ最終の募集要項が発表される」とのことです。募集要項の細部が固まり次第、こちらもブログ上でお届けしていきます。

 

またプチ情報ですが、現在公開中の2019年アカデミー賞主演女優賞に輝いた映画「女王陛下のお気に入り」にリュック・フェラーリの「ディダスカリーズ」が使われています。(なんと予告編にも!)

www.foxmovies-jp.com

女王陛下のお気に入りのあのいわくありげな音楽、なんかいいかも?」と思った人はぜひ他のリュック・フェラーリ作品もチェックしてみてください(フェラーリ作品がハリウッド映画に使われるようになったって、なんかちょっとすごくないですか?)

 

 

 

Didascalies

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  • アーティスト: ジャン=フィリップ・コラール& ヴィンセント・ロイヤー
  • 出版社/メーカー: Decca (UMO) (Classics)
  • 発売日: 2019/01/07
  • メディア: MP3 ダウンロード
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さて、毎月冒頭のプレスク・リヤン協会日本支局公式ブログでは、Association Presque Rien(プレスク・リヤン協会)本部(パリ)の公式ウェブサイト に掲載されている情報をもとに、その月に世界中で開催されているリュック・フェラーリに関連するイベントについてお届けしています。

 

今月は日本とフランスで1つづつイベントが開催されます。

 

まず、まだ本部サイトに掲示されていませんが、明日2日のお昼2時より、大阪府豊中市豊中市立芸術文化センター小ホールにおいて、中川賢一さんのピアノ演奏、田畑真希さんによるダンスで「失われたリズムを求めて」と「即興の練習」の2曲のリュック・フェラーリ作品を含むコンサートが開催されます。

www.toyonaka-hall.jp

TOYONAKA ARTS TRIBETRANCE MUSIC FESTIVAL 2019 | 豊中市立文化芸術センター

 

 

「TRANCE MUSIC FESTIVAL 2019」、トランスがテーマ(クラブミュージック、現代音楽×ダンス、民族音楽)の三日間、どれも面白そう。

中川賢一さんはこちらの記事や鈴木治行さんの「リュック・フェラーリ来日の頃」でもお名前が出ていますね。

 

association-presquerien.hatenablog.com

association-presquerien.hatenablog.com

 

フランスでも15日、パリ近郊のジュヌヴィリエのコンセルヴァトワールにおいて「ソシエテ1」、「上海夫人」、そして「即興の練習」の三曲がThe ensemble 20° in the black & music company Alcôme – (put in images by YVD)によって演奏されます。

 

 

Association Presque Rien(プレスク・リヤン協会)の公式ウェブサイト は世界中のリュック・フェラーリに関する価値ある情報を常時お届けしています。

メインは英語仏語ですが、一部は日本語に対応しています。

本部ウェブサイトの楽しみ方をまとめてみました。ぜひこの記事もご参照のうえ、お楽しみください。

 

 

【関連過去記事】

2019年2月のリュック・フェラーリ関連イベント(欧州) - リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)

 

2019年1月のリュック・フェラーリ関連イベント(欧州・アジア) - リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)