全国二万五千人超のリュック・フェラーリファンのみなさま、こんばんは。
先日来お伝えしていますように、いよいよprix Presque Rien 2017 (プレスク・リヤン賞2017)の幕が開きました。
2年に1度、リュック・フェラーリの遺したサウンド・アーカイブを使用した作品による国際コンクール「プレスク・リヤン賞」。本年度は4回目の開催となります。
まずは本年度の公式ポスターのご紹介。
プレスク・リヤン賞2017の応募方法ならびに詳細事項については、近日中に当ブログで詳しくお伝えする予定です。
プレスク・リヤン賞はブリュンヒルド・フェラーリ夫人によって創設された国籍、年齢、性別、プロアマなどは一切不問のコンクールです。
作品制作にあたっての条件はひとつだけ、「プレスク・リヤン協会によって選ばれたリュック・フェラーリの遺したサウンド・アーカイブを使用して作品の中に生かす」です。
これまで申し上げてきたように、応募作品は決して「作曲作品」に限っていません。
送られて来る作品の多くはもちろん作曲作品が中心でしたが、映像作品や絵画の分野からの応募もいただいており、いずれにせよ、柔軟かつ鋭いセンスある作品が求められています。
プレスク・リヤン賞になぜジャンルや細かな制限が設けられていないかというのは、今回新たに掲示された一文「The dangerous freedom given to artists to create」(La dangereuse liberté laissée aux créatures de créer")
という言葉からも伺えます。
この賞に応募されるアーティスト、クリエイターは、作品を構想する時点で自分自身に対して与えられている「自由」に対して深く考える必要があり、この自由さの中で表現することの「危なさ」を理解し、乗り越える必要があるともいえるでしょう。
ふるめかしい表現をかりるならば、同時に芸術的な自己陶冶が問わているともいえるかもしれません。
日本から応募されるみなさまには欧米圏の参加者以上に「言葉や距離の壁」が存在しますが、同様に、またそれ以上に「国際コンクールに応募する」という自覚が求められることも事実です。
日本支局設立以来2回を経て、日本からの応募には、いつも申し上げるように「メールやPayPalアカウントが英語表記されていない」ということの他にも「履歴に氏名や連絡先などすら表記されていない」、「締め切りを過ぎてから送っている」、「出品料を納付しない」、「連絡がとれない(メールアドレスを登録していないためにゴミ箱に入っている)」といった、基本的なことすら満たされていない応募が、他の国からの応募に比べて散見されているとのことです。
大変残念ではありますが、本年度からはそういう応募条件を満たしていない場合につきましては、当方から連絡を差し上げて訂正をお願いすることなく「審査外」という扱いになることがありますので、くれぐれもご注意くださいますよう、この場をかりてお願いいたします。
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