リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)

フランス現代音楽における重要な作曲家の一人である、リュック・フェラーリ(Luc Ferrari:1929~2005)に関する情報を主に日本語でお伝えします。プレスク・リヤン協会(Association Presque Rien)は彼の友人達によってパリで設立されました。現在もその精力的な活動の下で続々と彼の新しい作品や楽曲、映画、インスタレーションなどが上演されています。 なお、より詳しい情報は、associationpresquerien@gmail.comまでお問い合わせください

プレスク・リヤン賞2015の応募に関するお問い合わせをまとめました。

 

全国二万五千人超のリュック・フェラーリファンのみなさま、こんばんは。

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今日はこの3ヶ月の間に日本支局にいただいたプレスク・リヤン賞2015へお問い合わせいただいた質問の中から、複雑ではない質問をまとめてみました。

 

お盆休みに制作に追い込みをかけたい方、また応募前に改めて確認してみたい方へ向け、かなり基本的なことを中心にしてお伝えしていきたいと思います。(質問の内容に関して複数いただいている場合は質問をまとめてございます)

 

まず最初にお願いしたいことは

「メールの送信者の名前欄が漢字になっていませんか?」ということです。

これまでにも数名の方が漢字で応募しておられたために処理に手間取る事態になっています(paypalの送金者名についても同様です)。

応募アドレスに送る際にはくれぐれも送信者名について、アルファベットで名前が表記される設定に変更していただきますようにお願いします。「国際コンクールに応募するのは初めて」という方には特にご注意ください。

 

 

 

1「プレスク・リヤン賞の応募って、作った作品をそのまま送ればいいんでしょうか?」

プレスク・リヤン賞2015の応募にあたっては作品を作る前に事前にいくつかの手続きをしていただく必要があります。

また例年応募条件の第一にありますように「プレスク・リヤン協会が公開するリュック・フェラーリの録音アーカイブスからの音源を使用する」ということが条件となっています。

当然のことですが、本年プレスク・リヤン協会から発表されているリュック・フェラーリの録音アーカイブスの音源を使用していない作品につきましては審査の対象とはなりませんのでご注意ください。

 

2「本当に自由に創作していいのでしょうか?」

もちろん「自由に」創作していただいてよいのですが、例えば他者の著作権等を侵害していると認められるような作品は審査の対象にはなりません。こういった応募上の基本的な点に関してはまず応募者各位御自身でご確認の上でお問い合わせください。

 

 

3「作品の制限時間はありますか?」

制限時間に関しては「審査がある」ということを念頭に御自身で判断していただけますとありがたいです。

 

 

4「制作に関する制限等をはっきりしていただけないでしょうか?」

応募を考えておられる方で「制限」を大変気にされる方がいらっしゃいますが、プレスク・リヤン賞が国際コンクールであるということ、また応募者はアーティストとして扱われることへの自覚を持っていただき、御自身の作品に関してのみ、御自身で判断していただけるとありがたいです。

 

 

5「応募した作品の発表について注意すべき点はあるのでしょうか?」

制作された作品の権利は制作者の方に帰属しますが、発表・演奏・上演などについては音源をプレスク・リヤン協会のリュック・フェラーリの録音アーカイブスから採っていること、またプレスク・リヤン賞に応募した作品であることを明示していただく必要があります。

 

 

6「作品を送付するフォーマットはCDRでよいのでしょうか?」

応募可能な作品は作曲作品に限っておりません。制作された作品が何かによって変化してきます。

御自身で制作された作品を送る際に適した形式でお送りください。

ただし大型の作品や舞台作品等の参加方法に関しては個別にご質問いただけます。

 

7「共同作業による作品の参加は可能ですか?」

はい、可能です。その際は代表者を明示してご応募ください。

 

 

8「送付にあたり、重視するようなことはありますか?」

一般的なコンクールへの応募と同じように、送付トラブルに対応できるようにコピーを必ず取っておくことや封入漏れ、記入漏れなどにはくれぐれもご注意ください。また、締め切りが過ぎての応募などは当然のことながら審査の対象になりません。

 

9「外国語ができないのですが、参加はやはり無理でしょうか?」

応募から作品送付まで、プレスク・リヤン賞に参加するには簡単な英語(もしくは独仏語)が必要になります。ただしこのやり取りを代理人にしていただくことも可能だと思われます。御自身で可能性を考えていただきたく思います。またプレスク・リヤン賞2015の審査はフランスで行われる予定です。

 

 

10「プレスク・リヤン賞は1作品しか獲得できないのでしょうか?」

はい、プレスク・リヤン賞(賞金1000ユーロ)は最終選考を経た作品の中から1作品だけが獲得できます。またこれまでは次席、三席の作品までが発表されていますが、それらの作品に賞金はありません。

 

 

以上簡単ですが、これまで質問にお答えしてきた内容をまとめました。

皆様の素晴らしい力作にお会いできるのを楽しみにしております。

 

 

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