全国二万五千人超のリュック・フェラーリファンのみなさま、こんばんは。
早いもので6月も終盤を迎えつつありますが、つつがなくお過ごしですか?
さて今日はかなり紹介が遅れてしまったのですが、先月からご紹介している、ブリュンヒルド・フェラーリとGOL(Ravi Shardja、Jean-Marcel Busson、Frédéric Rebotier、Samon Takahashi)による”Tautologos Ⅲ”のインプロヴィゼーション作品が演奏された模様を、いつものようにパリのプレスク・リヤン協会本部から送っていただいた写真とともにお伝えしていきます。
コンサートは3月31日にマルセイユに次ぐフランス第二の港町であるル・アーブルのコンセルヴァトワール“Conservatoire Honegger"で開催されました。
ル・アーブルはノルマンディー作戦から続く戦火の後、市民と建築家オーギュスト・ペレの手によってみごとに復興した街、というだけではなく、リュック・フェラーリの師であるオネゲルゆかりの地でもあります。
また日本人には近年公開されたアキ・カウリスマキ監督の映画「ル・アーブル」やアニメ「ふしぎの海のナディア」などでご存知の方も多いと思いますが、とても残念なことに送っていただいた写真の日本語を読む限り、まだあまり日本の方がたくさんいらっしゃる感じではないようでした。
ぜひたくさんの方に訪れていただきたいと思います。
Brunhild Ferrari+GOLによる“Tautologos3”は、録音もこのル・アーブルにあるスタジオで行われました。この場所は元は軍の施設だったようですが、今は総合芸術の施設として使われているそうです。
コンセルヴァトワール“Conservatoire Honegger"はル・アーブル駅からトラムで5分ほどの場所にあります。
場内に掲示されていたポスター
コンサートはヨーロッパの孤高のコントラバス奏者”Paul Rogers”との共演でした。こちらもまた大変見応えのある演奏だったようです。
250席ほどの場内が満席になる中、いよいよGOLとブリュンヒルド・フェラーリが入場してきます。
(左:Jean-Marcel Busson、右:Samon Takahashi)
Frédéric Rebotier
Ravi Shardja
Brunhild Ferrari
曲は2曲、"TautologosⅢ"と”Havresac”。
しわぶきひとつない場内は一音も聴き逃すまいとするお客様の異様な緊張につつまれ、客席の目と耳がステージの上に注がれます。これだけの人に注目されてもそれを吸収し、パワーに変えて演奏するのですから、アーティストの人って本当にすごいですね。
緊張感を保ったままに2曲目の”Havresac”が演奏され、最後に会場は割れんばかりの拍手に包まれたということです。
GOLが全員揃ったコンサートはかなり久々で、会場のお客様も興奮しつつ帰路につかれたということです。
この"TautologosⅢ"と”Havresac”はこのCDに収められています。
最後になりましたが、大変長らくお待たせしております、プレスク・リヤン協会の会員の方には今週中にはこの作品の特別頒布についてのお知らせメールが届きますので、どうか後しばらくお待ちくださいませ。
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