リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)

フランス現代音楽における重要な作曲家の一人である、リュック・フェラーリ(Luc Ferrari:1929~2005)に関する情報を主に日本語でお伝えします。プレスク・リヤン協会(Association Presque Rien)は彼の友人達によってパリで設立されました。現在もその精力的な活動の下で続々と彼の新しい作品や楽曲、映画、インスタレーションなどが上演されています。 なお、より詳しい情報は、associationpresquerien@gmail.comまでお問い合わせください

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本「リュック・フェラーリとほとんど何もない」英語版発売のお知らせ

…リの長年の友人であるジャクリーヌ・コー女史(フランスの著名な音楽学者で作曲家でもあったダニエル・コー夫人)によるリュック・フェラーリのインタビュー集ですが、内容はもちろん単なるインタビューにとどまらず、リュック・フェラーリの広範囲にわたる仕事をおおまかに分類し整理しながら、彼の人間的魅力やそれぞれの作品の成立した背景、またG.R.M設立の裏話などもうかがうことができる良書です。 また、この本の特筆すべき点は巻末につけられた索引の充実ぶりで、彼の年表ももちろんですが、その作品目…

いよいよ明日!《リュック・フェラーリと〜音楽をめぐる映画》@同志社大学寒梅館ハーディーホール

…幕付き 制作・監督:ジャクリーヌ・コー 作:ダニエル・コー 出演:ポーリーヌ・オリヴェロス、ラモンテ・ヤング、テリー・ライリー、スティーヴ・ライヒ、フィリップ・グラス、メレディス・モンク、ギャヴィン・ブライヤーズ、リッチー・ホーティン、ジョン・ケージ ほか18:30 挨拶:ブリュンヒルト・フェラーリ(作曲家・リュック・フェラーリ夫人)『クロノポリス』Chronopolis 1982年/フランス/52分/オリジナル35mm *DVD上映 *作品は音楽のみの為、字幕なし 監督:ピ…

いよいよ明日! 『センチメンタルテールズ 〜in memory of Luc Ferrari〜』

…一直によるDJあり、ジャクリーヌ・コー監督による映像作品の上映あり、大友良英のライヴ演奏あり、8chマルチスピーカーによるフェラーリ作品の鑑賞あり(オペレーションを担当されるブリュンヒルド・フェラーリ女史も体調を整えて鋭意準備中!)と、盛りだくさんのプログラムを午後4時からゆ〜っくりと展開予定です。もちろん、中途参加も大歓迎です。日曜の午後、お時間ができた方は途中からでもお運びいただければ幸いです。SuperDeluxeのうまいビール片手に、リュック・フェラーリとそれにまつわ…

リュック・フェラーリ、ヘールシュピールについて語る

…ったインタビュー。(ジャクリーヌ・コー『リュック・フェラーリとほとんど何もない』より。)J・コー「どのように作曲家はラジオのための仕事をするのですか、そしてそれは、独立した作品として考えることができるのですか?」 L・フェラーリ「比較的簡単なことですよ。ドイツのラジオ局のヘルシュピーレ担当の部署がその冒険に参加してくれと私にコンタクトを取って来たのです。映画の世界に浸かっていたおかげで、私はシナリオとはどのようなものかを知っていたので、ラジオのためにそれを書きました。これらの…

センチメンタルテールズ 〜in memory of Luc Ferrari〜

…ラーリの親友でもあるジャクリーヌ・コー監督による2本の映画、『リュック・フェラーリと ほとんど何もない(Presque Rien avec Luc Ferrari)』(2003年)と、一昨年製作された新作『引き裂かれた交響曲の物語(Contes de Symphonie Déchirée)』を上映する。『リュック・フェラーリと ほとんど何もない』は同名のフェラーリの自伝に基づき、彼の仕事(演奏風景やリハーサルなど)を交えてフェラーリ像を追ったドキュメンタリー的作品。今となって…

思い出の循環

ジャクリーヌ・コー『リュック・フェラーリとほとんど何もない』の中の《思い出の循環》についての記述を以下に引用します。 思い出の循環1995年4月8日音響装置は、観客—聴衆を取り囲む曲線の表面を作るようにしなければならない。しかし、いる場所によって、異なった距離からの音響を受け取ることになる。すなわち、位置を変えることによって、多少とも空間を感じ取る、クローズアップやその逆を感じるのである。 こうして、六つの独立した音源が考えられるが、それらは離れているように知覚されたり、また…

センチメンタル・テールズ お問い合わせ一覧

…付き) 制作・監督:ジャクリーヌ・コー18:30〜『クロノポリス』(1982年/フランス/52分)*作品は音楽のみの為、字幕なし 監督:ピョートル・カムラー『リュック・フェラーリと ほとんど何もない』(2003年/フランス/50分/日本語字幕付き 監督:ジャクリーヌ・コー、オリヴィエ・パスカル*上映前にブリュンヒルト・フェラーリ女史の挨拶あり 問い合わせ先:同志社大学今出川校地学生支援課:075-251-3270、 メール ji-gakse@mail.doshisya.ac.…

ラジオ・ドラマからヘールシュピールへ4の補遺の訂正

…思う。自伝No 15 私がモントーバンで1898年に生まれた時、外は嵐だった。自伝No 7 1900年8月22日、ラ・シオタでの私の生誕時、私の祖父はまだ税関の官舎でコルネットを吹いていた。自伝No 8 私は1924年2月5日には生まれなかった。これらの文章はそっくりそのままジャクリーヌ・コーの映画『リュック・フェラーリとほとんど何もない』の中に、エリーズ・カロンの語りで出てくる。今回の関連企画の一つとして、11月15日、同志社大学今出川校地寒梅館で上映されます。(椎名亮輔)

ヘールシュピール。世界の音。私のセンチメンタル。

ジャクリーヌ・コー著『リュック・フェラーリとほとんど何もない』の帯の言葉「100人の聴衆に100の音楽がある、私はマイク。」を見てドキッとしたのを覚えている。作品を作るようになってから、ぼんやりと耳を澄ますことが多くなった。 街の中で、電車の中で、小さなイヤホンを耳に詰め込むのなんて煩わしい。耳を澄ませばたちまち無限の音世界が広がる。 遠くに響くクラブ活動の声、頭上を素早く過ぎる鳥のさえずり、自分の持っている鞄の擦れる音、突然間近をすれ違う自転車のタイヤの音、車のクラクション…