リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)

フランス現代音楽における重要な作曲家の一人である、リュック・フェラーリ(Luc Ferrari:1929~2005)に関する情報を主に日本語でお伝えします。プレスク・リヤン協会(Association Presque Rien)は彼の友人達によってパリで設立されました。現在もその精力的な活動の下で続々と彼の新しい作品や楽曲、映画、インスタレーションなどが上演されています。 なお、より詳しい情報は、associationpresquerien@gmail.comまでお問い合わせください

2016年2月のリュック・フェラーリ関連イベント(欧州ならびに日本)

 

全国二万五千人超のリュック・フェラーリファンのみなさま、こんばんは。

 

2016年、たったひと月の間にたくさんの嬉しいニュースが入ってきています。

 

この一ヶ月、国内の出来事を数えただけでも

 

・1月上旬にめでたく出版情報が解禁となったリュック・フェラーリ センチメンタル・テールズの予告(詳細は【告知】ついに出版!『リュック・フェラーリ センチメンタル・テールズ──あるいは自伝としての芸術』(予告)

 

・1月30、31日と東京文化会館で開催された中川賢一さんのピアノに堀井哲史さん(映像)と白井剛さん(振付)を迎えたリュック・フェラーリ作品「小品コレクション」を含む実験的舞台「ON-MYAKU 2016 」の上演。毎日新聞の記事はこちら

 

リュック・フェラーリとも縁の深いデヴィッド・グラブスさんが「レコードは風景をだいなしにする ジョン・ケージと録音物たち 」の出版を記念して来日、などなど。

 

さらに水面下ではいろいろな動きがあるのですが、情報をお届けできるまで、もうしばらくお待ちください。

 

さて、3月に刊行される、日本語で読めるリュック・フェラーリ入門の決定版、『リュック・フェラーリ センチメンタル・テールズ──あるいは 自伝としての芸術』(アルテスパブリッシング刊)は要注目!

この本はリュック・フェラーリブリュンヒルドフェラーリ夫妻による独仏2カ国語ヘールシュピール作品「センチメンタル・テールズ」「自伝」の訳に加え、書き下ろし「リュック・フェラーリ伝」と「ドイツにおけるヘールシュピール小史」、さらに未発表の写真なども盛り込まれた豪華すぎる内容です。

大友良英さんによる帯も要チェックな『リュック・フェラーリ センチメンタル・テールズ──あるいは 自伝としての芸術』は現在アルテスパブリッシングのウェブサイトで絶賛予約中で、さらにウェブサイトからの購入者先着100名様に限定の記念品もついてきます!

 

ご予約・詳細は下のリンクから。

 リュック・フェラーリ センチメンタル・テールズ | アルテスパブリッシング

 

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さて、毎月冒頭のこのコーナーではプレスク・リヤン協会本部のウェブサイトからの情報を元に、欧州ならびに日本で開催されるリュック・フェラーリに関するイベントなどの情報をお届けしています。

 

プレスク・リヤン協会本部のウェブサイトは随時更新される他、日本語でのイベント情報も掲載されています。

特に最新の更新では「NEWS」ページの”fresque INA”からINAのアーカイブへのリンクが貼られ、リュック・フェラーリがジャック・ブリソやジャック・デビュッフェに提供した映画伴奏も含んだ8作品を自由に視聴することができます。また、「prix PRESQUE RIEN2015」のページでは昨年度プレスク・リヤン賞2015を獲得した梅沢英樹さんの"Le Néant "や次席に選ばれた2作品、そして最終選考を通過した作品群を聴取することができるようになっています。

ぜひ一度ご覧ください。

 

さて、2月1日現時点、2月には欧州ならびに日本でのリュック・フェラーリに関するイベントの予定は掲載されていません。

 

そこで今月は関連企画の情報をお届けしておきましょう。

 

この2月下旬から3月にかけ、昨年4回にわたってフランスでのリュック・フェラーリの特集コンサートを色々な形でサポートしていただきました仏MOTUSからディレクターのヴァンサン・ロブフさんが来日されます。

 

関西では大阪で2日に分け、このようなイベントが開催されます。

2月22日はこちら(北区)超空間音楽会「音囲炉裏-neirori-」

2月24日はこちら(福島区hirvi Official Web Site

 

また東京では飯田橋のアンスティチュ・フランセ東京エスパス・イマージュにおいて3月5日と6日の二日間に渡りCCMC2016が開催されます。

コンテンポラリー・コンピューター・ミュージック・コンサート2016

 

さらに日(木)19時より大崎l-eにて、ヴァンサン・ロブフさんとポール・ラマージュさんがプライベートな空間でパフォーマンスをしてくれます。彼らはアクースマティックのアーティストですが、電子音響作曲に留まらず、器楽演奏および作曲・即興など多岐に亘り活躍しています。こちらも楽しみですね。

https://www.facebook.com/events/1011883615538246/

 

 

ヴァンサン・ロブフさんつながりでは、昨年末にリュック・フェラーリの研究を発表された渡辺愛さんによる以下のコンサートがありますのでご紹介しておきましょう。

 

 

217日(水)19:30にユニット・IWASE/VINCENTさんと渡辺愛さんによるミクスト(器楽+電子)のコンサートがあります。IWASE/VINCENTはチェロのユーグ・ヴァンサンとサックスの岩瀬久美によるデュオで、パリ/ベルリンを拠点に活動しています。

 

前半は日仏の作曲家によるミクスト(器楽と電子音響の混合)作品、後半は渡辺さんを加えての即興パフォーマンスで、3年前のJust Composed横浜みなとみらいホール)で大石将紀さんと有馬純寿さんによって初演された渡辺のミクスト作品「Unimaginary Landscapes」を岩瀬さんのサックスで再演します。また、MOTUSのディレクターでCCMC2016審査員長、ヴァンサン・ロブフさんの貴重なミクスト作品も演奏されます。

 

なかなか珍しい企画です。現代音楽・電子音楽・即興音楽に興味のあるかたないかた、是非気軽に遊びに来てください。

https://www.facebook.com/events/893418864099293/

 

当日、ロブフ氏の来場はありません。作品上演のみとなります。

 

 

 

なお、毎月冒頭のこのコーナーではリュック・フェラーリ関連の情報の他に、プレスク・リヤン協会の会員のみなさまの情報も掲載しております。コンサートなどのお知らせを掲載したい方、情報をお持ちの方は日本支局までメールにてご連絡ください。(アドレスは上部に掲載しております)

 

 

また新しい情報が入り次第お届けしていきます。