リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)

フランス現代音楽における重要な作曲家の一人である、リュック・フェラーリ(Luc Ferrari:1929~2005)に関する情報を主に日本語でお伝えします。プレスク・リヤン協会(Association Presque Rien)は彼の友人達によってパリで設立されました。現在もその精力的な活動の下で続々と彼の新しい作品や楽曲、映画、インスタレーションなどが上演されています。 なお、より詳しい情報は、associationpresquerien@gmail.comまでお問い合わせください

 " Et tournent les sons dans la garrigue "(そして音はガリーグをめぐる)の楽譜が初出版されました!

全国二万五千人超のリュック・フェラーリファンのみなさま、こんばんは。

 

今日は先日、マルセイユのONAから発売されたばかりのリュック・フェラーリの楽譜 " Et tournent les sons dans la garrigue "(そして音はガリーグをめぐる)を簡単にご紹介します。

Maison ONA

 

 

この楽譜は今回が初めとなる出版です。

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この曲はリュック・フェラーリ1977年の作品。

日本では昨年ジム・オルークブリュンヒルドフェラーリの演奏により東京六本木のスーパーデラックスで演奏されたことでご記憶の方も多いと思います。

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特集:ブリュンヒルド・フェラーリ来日企画2014ルポ(その1) - リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)

 

特集:ブリュンヒルド・フェラーリ来日企画2014ルポ(その2) - リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)

 

また、CDはアンサンブル・ラボリントスとeRikmの演奏で発売されています。

Ensemble Laborintus - CD "Et tournent les sons"

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「ガリーグ」とは灌木林、特にフランスでは石灰質の岩に生える灌木のことだそうですが、リュック・フェラーリはこの作品を南仏の灌木林を想定して作曲したそうです。

 

楽譜は表紙など込みで16ページ。onaシリーズの002として発売されています。

 

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和綴じのようにも見えるとても美しい、品のある装丁ですね。

 

ONAによる透かしが刻まれています。

 

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上質紙に印刷された楽譜は内容もとても精緻です。

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なお、この楽譜はフランスでは既に販売されているようで、日本でもネットから購入が可能とのことです。