リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)

フランス現代音楽における重要な作曲家の一人である、リュック・フェラーリ(Luc Ferrari:1929~2005)に関する情報を主に日本語でお伝えします。プレスク・リヤン協会(Association Presque Rien)は彼の友人達によってパリで設立されました。現在もその精力的な活動の下で続々と彼の新しい作品や楽曲、映画、インスタレーションなどが上演されています。 なお、より詳しい情報は、associationpresquerien@gmail.comまでお問い合わせください

【リュック・フェラーリのこと】のまとめ(1)

 

全国2万5千人超のリュック・フェラーリファンのみなさま、こんばんは。

 

 

ツイッターLuc Ferrari 上で深夜につぶやかれている【リュック・フェラーリのこと】というツイートは、これまであまり紹介されてこなかった彼のしぐさを紹介することで、彼が持っていた人間的な魅力を再発見し、またそこからさらに何か彼の音楽の秘密のようなものが垣間見えてくるのではないかという意図の下にお届けしているのですが、ようやくその数もまとまってきましたので、今後、折に触れ数回にわけてブログでも掲載していきたいと思います。

 

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今回はその中から「リュック・フェラーリと市場」に関するツイートをいくつか紹介してみます。

 

 

リュック・フェラーリのこと】パリにいた頃、彼はいつも日曜になるとムフタールの朝市に出かけて行き、その日市場で一番旬な野菜、一番新鮮な魚介、とびきりのチーズなどを買って来て料理をするのでした。どうしてそんなに眼力を彼が持っていたのか今でも不思議だけれど、本当に彼は(食材に関して)目利きでした。

 

~新鮮さが売りのパリの青空市場でも、市場の状況を余程把握していないと後で「しまった!」ということになるのはよくあることです。また、素材に対する目利きであったところなど、どうしても彼の音楽面と重ねて見てしまいますね。ちなみに「ミュージック・プロムナード」で、魚屋のおかみさんが使っている「ある言葉」を使用したいと思ったフェラーリは、その声を採集するために、その魚屋の前でずっと立っていたそうです~

 

 

リュック・フェラーリのこと】果物を買うとき、彼は独特のやり方で食べごろの果物をみつけていました。フランス人がよくやるように果物の匂いをかぐのではなく、耳をつけて軽く叩き、音で判断していたのです。特にリンゴや洋梨ではいつもそれをしていました。

 

~フランス人が果物の「食べごろ」を知るのによくやるのが、ちょっとその匂いを嗅いだり、ぶどうなどではちょっと一粒失敬したり。でもやっぱりリュック・フェラーリは聴いてわかっちゃうんですね。このしぐさを覚えている方は結構いらっしゃいました~

 

 

リュック・フェラーリのこと】リュックは天才的なサラダの構成方法を知っていました。彼がもりあわせてくれたサラダがどれほど美味しかったことか!さまざまな野菜のもつそれぞれの個性をいかし、美味しくもりあわせる方法を彼は知っていたのです。

 

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~これも彼の音楽性を知っている人からすれば、大して驚くべきことではないのかも知れません。素晴らしい素材を手に入れた彼がその素材の持ち味を生かし、ニコニコしながら盛りつけていく姿はなんとなく想像できる気がします~

 

最後になりましたが、リュック・フェラーリは料理を食べるのも作るのも好きな人で、特に彼の作るエビの料理は本当に美味しかったということです。