どうしても受け入れることができなかった「strathoven」・・・
この作品を受け入れることが出来たのは、なんと更に約9年後の2006年だった。
2006年9月23日(土)、私は檜垣智也君と大阪市の平野区にあるお寺・全興寺でアクースマティック・コンサートを企画した。(全興寺コンサートの経緯など詳しくは近日私が発行する予定の雑誌「音人 onzine」に記載しています)
コンサート企画のタイトルは、ih plus vol.1「アクースモニウム・ライブ〜リュック・フェラーリ追悼特集〜」。(ちなみにih plusというのは、Ishigami+Higaki+Plusという意味)
タイトルどおりリュック・フェラーリ特集をおこなった。(上演作品のセレクションは、確か檜垣君のセレクションだっと思います。いや、ブリュンヒルドさんセレクションだったのかな?、、忘れました)
Presque rien avec filles、Etude aux accidents、Tautologos1、Saliceburry cocktail、そしてあのStrathovenだった。
当日のリハーサル、檜垣君のアクースモニウム演奏でその曲を聴いた瞬間、
「え?この曲ってまさか?」
そう、すっかり曲のタイトルなど忘れていたのである。
というか、コンサート企画段階で曲目を、さらに配布プログラム制作の為に解説など事前に見ているのに、作品解説「ベートーヴェンがストラヴィンスキーと出会って・・・・」を読めばピーンと来るはずなのに、ピーンと来なかった。それくらい忘れていた。
檜垣君の演奏が始まった時、悪夢がよみがえった。そして、、、、、
「いや、おかしい、こんな面白い曲だったっけ」
と、
いや、本当に面白い。なんて素敵なリミックス! とニヤニヤしたのを覚えている。
(おいおい、なんか話が急転してない?無理矢理繋いでない?なんてツッコまれてもね、本当なんですから!)
これは、つまり、面白い曲だったってわけ。面白い曲というのは勿論なんだか、檜垣君のアクースモニウム演奏が素晴らしかった。彼の演奏でなければ印象は更に変わっていたのかもしれない。
というわけで、長いことひっぱりましたが、衝撃的なフェラーリ作品Strathovenとの出会いはこんな感じでございます。
結論「フェラーリ様に土下座します」ということです。(石上)