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リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)

フランス現代音楽における重要な作曲家の一人である、リュック・フェラーリ(Luc Ferrari:1929~2005)に関する情報を主に日本語でお伝えします。プレスク・リヤン協会(Association Presque Rien)は彼の友人達によってパリで設立されました。現在もその精力的な活動の下で続々と彼の新しい作品や楽曲、映画、インスタレーションなどが上演されています。 なお、より詳しい情報は、associationpresquerien@gmail.comまでお問い合わせください

ラジオ・ドラマ4(ラジオ・ドラマからヘールシュピールへ)

ピエール・シェフェールは、ミュージック・コンクレートを「高級な」音楽にしたかった。そのためには「抽象的な」音楽である必要があったのだ。『音楽的オブジェ論』を書いて、ミュージック・コンクレートのソルフェージュを完成させたのも、そのせいだ。しかし、そこにフェラーリは反動的姿勢、ドグマ的狭量を感じ取った。1964年、フェラーリは『異型接合体(エテロジゴット)』を書いて、シェフェールと訣別する。その作品の中には、多くの会話、それとわかるような雑音が含まれていた。この「不純さ」をシェフェールは蛇蝎のごとく嫌ったのだ。まさしく、フェラーリはその出発点からポストモダンである。私自身がフェラーリの作品を知ったのは、『ほとんど何もない第一番海辺の夜明け』(1970)が最初である。それも、最初は音源も何もなく、名前だけ。近藤譲の『線の音楽』という書物の中で、出会ったのだった。(続く)(椎名亮輔)