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リュック・フェラーリの『プレスク・リヤン協会』(簡易日本語版)

フランス現代音楽における重要な作曲家の一人である、リュック・フェラーリ(Luc Ferrari:1929~2005)に関する情報を主に日本語でお伝えします。プレスク・リヤン協会(Association Presque Rien)は彼の友人達によってパリで設立されました。現在もその精力的な活動の下で続々と彼の新しい作品や楽曲、映画、インスタレーションなどが上演されています。 なお、より詳しい情報は、associationpresquerien@gmail.comまでお問い合わせください

ラジオ・ドラマ1

ラジオ・ドラマの体験として、どのようなものをお持ちだろうか。ある一定年齢より以上の人であれば、中学生のころに、夜に布団の中で家の人に気付かれないように、ラジオに耳をすませた経験がないだろうか。それは、子どもの時代からの脱皮、青少年になりたての何か生き生きとしたものを、背後にともなっていた。子どもの知ってはいけないこと、そしてそれを知っていることを大人に知られてはいけないこと、それを知ることができる快感。秘密のものを、周りの闇にまぎれ、そうっと垣間みる快感。基本的に、ラジオ・ドラマは、一人の人間が(密かに)聴く、個人的なものであり、またそれは夜間のもの、昼間の喧噪が静まり、戸外に人気がなくなり、遠くから犬の遠吠えが聞こえるような、外の漆黒の闇を帰宅を急ぐ人の足音が遠くから近付き、また遠ざかっていくような、そんな時間のものだ。(続く)(椎名亮輔)